ばいばい、ミートモ。あの頃の任天堂はもうないんだね・・・

2018年5月9日 16:00。ミートモが終わった。それがしが抱いていた「ソラスタルジア」な気持ちが、「ノスタルジア」に変わった瞬間だった。今までは滅びゆくふるさとを眺めていた。でもこの瞬間、ミートモは滅んだ。もう全部消えちゃったんだ。二度と戻らない過去になってしまった。

ミートモが無くなるってことで、同居人が、それがしの心境を絵にしてくれた。半年前にミーバースの死を経験した同居人。さすがわかってる。それがしも同じになっちゃった。

最後だから、もう終わったことだから、笑顔で締めたいのはやまやまだし、ついった見てても、惜しみつつも感謝で終わる反応が多かった気がする。それがしもそうしようと思った。

だけど・・・

だけど!!

そんなん割り切れっか!!! こんなことを平然とやってのける任天堂を許せると思うんか!? それがしには無理だ。スマホアプリとか嫌いだったけど、あの任天堂がやるなら大丈夫だと思って始めたんだよ? 岩田社長が、あれだけ慎重になりつつ、射幸心を煽るようなことはしないと保証までつけてくれたから、任天堂のブランドを信用してミートモ始めたんでよ? それでこの仕打ち? 任天堂を信頼したそれがしがアホだったとしか言えない。だまされたよ。

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岩田社長の対応を偲ぶ

それがしの思い込みかもしんないけど、一応、これには事情がある、とも思ってはいる。それは岩田社長が死んだこと。社長ひとりで会社動かしてるわけじゃないから、こんなことに理由求めるのは「監督が変わったからチームが弱くなった」的な言いがかりにすぎない気はするけど、どうしても気になるところがある。

岩田社長は、3DSを大幅値下げしたとき、先に買った人たちが気を悪くしたりしないようにアンバサダープログラムを組んだほど、任天堂のブランドイメージに配慮してくれた人だった。

ニンテンドー3DS アンバサダー・プログラム | ニンテンドー3DS | Nintendo

このことは、いちばん最初にニンテンドー3DSを応援してくださったみなさまからのご信頼を損ない、ご批判を受けかねないことだと痛感しております。

…中略…

みなさまは、ニンテンドー3DSを最初に応援してくださった大切なお客様です。「早く買って損をした」というお気持ちを完全になくすことはできないかもしれませんが、特別なお客様であるみなさまに対し感謝の意を表して、以下のようなご提案を用意させていただきました。

今回のミートモの終わらせ方に一番足りないのって、こういう配慮じゃないの?って思う。ミートモやってた人って、任天堂のスマホ事業を「最初に応援してくださった大切なお客様」でしょ? だからといって特別扱いしろなんて言うわけじゃない。ただ、その気持ちを大切にしてほしいだけだった。社長自ら、こんな一言をホームページに掲載してくれるだけでも全然違う。いきなりミートモやめます、5/9に全部使えなくなります、なんてお知らせするだけのやり方、3DSのときの対応を見るに、岩田社長ならぜったいやらなかったと思う。

たとえやむなく終了させなきゃならないにしても、ニンテンドーダイレクトで理解を求めたり、代わりになるスタンドアローンアプリを用意したりしてくれたはず。それがしが岩田社長のこと好きで過大評価してるだけかもしれないけど、それがしの任天堂の対応のイメージはこうだった。だから、安心してミートモ始めたんだ。

だけど、岩田社長が亡くなってから、任天堂の方針は間違いなく変わったと思う。業績は上向いたし、今任天堂が絶好調なのは確か。(だけどそれは半分くらい岩田社長が最後に残したSwitchプロジェクトのおかげなんだけど)

だけど、岩田社長が絶対やらないと言ってた射幸心を煽るガチャ導入してるわ、ミーバースとミートモ相次いで終了させるわ、岩田社長肝いりのQOLプロジェクトは硬直状態だわ、なんか色々とおかしくない? あと岩田社長が指名したダイレクトの後継者の森本さんも外されちゃったしね。

企業としてはおかしくないよ。むしろ、岩田社長のワンマンぽさに比べて精錬されて大企業らしくなった気がする。だけど、その代償として、任天堂らしさ、というかアットホームな感じがなくなった気がする。どっちがいいのかはわからないよ。正直いうと、それがしも岩田社長時代の任天堂は大好きだった反面、ちょっとやりすぎ感を感じてたし。

だけどさ、脱岩田路線を図った結果、無くしてはならないものまで捨てちゃったのが今の任天堂なんじゃないかな、と思えてならない。かつてはゲーマー出身、ゲーム制作者出身の岩田社長だったから、採算を重視しつつも、ユーザーエクスペリエンスのほうを大事にするという社風だった。だけど、金融出身の社長になって、ユーザーエクスペリエンスよりも採算を重視するという社風になった。だから採算とれないミーバースやミートモはすぐやめて、QOL事業もお蔵入りになった。会社の安定のためにはそれは正しいけど、任天堂としては正しくないんじゃないかって思う。ユーザーはそんな任天堂を求めてないよ。

もうすぐ新社長になるけど、どうもこの2年間、その人が経営企画室長として事業展開を計画してたみたいだから、たぶんミーバースとミートモの終了を決めたのって、君島社長じゃなくて次期社長の古川さんな気がするんだよね…。スマホ利益1000億円を掲げてるのも怪しい。岩田社長が言ってた、コンシューマに客を呼び込むスマホ展開じゃなくて、利益優先のスマホ事業に方針転換する、って意味だからね。

岩田社長時代の方針だったらミートモは生き残れたかもしれないけど、スマホ事業単独で1000億円目指すんなら、そりゃミートモはだめだよね。社外の企業ともスマホ事業の開発提携進めるみたいだから、ミートモを切れば、「もし利益を上げられなかったら、自社アプリでもこうなるなんですよ」って見せしめになる。何度もいうけど、これはぜんぶそれがしの妄想だからね。ほんとのとこはどうだかしらない。だけど、そんなやり方に感じさせるのが、このミートモの終わり方だったんだ。

だけどさ、ミートモをアップデートして、採算が取れる形で残す方法はいくらでもあったはず。インターネット機能をなしにして買い切りのスタンドアローンアプリにするとか、無料配信しつつも服だけネットで全種類リアルマネーで購入できるスタンドアローンアプリにするとか。どっちもサーバー食わないから、ほそぼそとでも収益出せるアプリになるはずじゃん。そんな可能性も模索しないで、こんな仕方で無かったことにするとか、任天堂らしくないし、企業として好きになれない。いや、無能すぎて大嫌いだ。

もう任天堂を好きでいられなくなりそう

ついった見てて、心に刺さったツイートがいろいろ。

こんなツイートはほんと多かった。どれだけミートモが愛されてたかわかる。

そして「初めて任天堂が好きじゃなくなった」って感想が心に刺さった。それがしも同じだから。

今まで任天堂のゲームもブランドイメージもほんと好きだった。憧れてた。だけど、今回のことで全部崩れた気がした。ひとつの出来事だけで大げさかもしれない。でもなんか、任天堂自体が方針転換しちゃったんだな、と感じたから。ミートモに感じるノスタルジーは、岩田社長以前の任天堂がもうない、ってノスタルジーと重なる。

WiiSports
WiiFit
脳トレ
絵心教室
ミーバース

あのころの岩田社長がやってた、ゲーム人口拡大政策が生み出したブランドの数々はもうないんだ。ミートモが滅びる前に、もうたくさんのゲームが先に墓場に行ってたんだ。時代の移り変わりだから仕方ない、任天堂という会社が生き残るためにも変わってく必要はある。

わかる。それはぜんぶわかる。

だけど・・・

なんか、気持ちの整理がつかないよ。

これから任天堂の製品を見るたびに、ミートモを、それがしの故郷を平気で壊しちゃった会社として見てしまう。9月からオンライン有料化だけど、任天堂なんかにお金払いたくないって思ってしまう。ミートモをオンライン有料化に統合してくれるだけで、喜んでお金払ったのに、本当にプレイしてる人のこと考えてる会社なら、それくらいのことは思いつくだろうに。そんな配慮もできなくなった任天堂に対して、ファンでいられるか、っていうと無理だと思う。そんなこと考えるのってミートモ楽しみまくってた人だけだろうけどね。

思えば、コンテンツまるごと潰されて二度と遊べなくなった任天堂のゲームって、ミートモ以前にはあったのかな? サテラビューやつとかはそうだったんだろうか。あとはゲームじゃないけど、閉鎖された時雨殿とか? ミーバースもゲーム的なところはなかったしな。たいていのゲームはサポートとかオン対戦終了してもゲームは手元に残るから、ミートモほど劇的に終わっちゃったのって任天堂の歴史上初なんじゃないだろうか。

なんでこんなことになっちゃったんだろうね。

もういい機会だし、ゲームなんて卒業しろ、ってことなのかな。

ミートモが復活することを願ってる人もいるけど、路線自体が変わったんなら、もうダメなんじゃないかな。少なくとも、復活しても、がんばって集めた(人によってはリアルマネーで買った)服のコレクションはもう戻ってこないよ。それがしの怪獣のきぐるみもね。フレンドと会話したアンサーの履歴も戻ってこない。ミーバースと違って、エクスポート機能さえ用意されなかった。

マイニンテンドーでMii作成機能がつくらしくて、そこにミートモの機能の一部が統合されるのでは?と予測する人もいた。確かにそれやれば、マイニンテンドーに足運ぶ人も増えるから集客的にも悪くないけど、ミートモの服くらいならともかく読み上げとかミーフォトは統合されなさそうだし、そもそも手に入れた服が破棄されたのはもう事実だからね。

こんな終わり方はあんまりだよ。たとえもしSwitchでトモコレの新作が出て、ミートモのモデル流用されたとしても、ミートモで遊んだデータは戻ってこないし、Switchにはカメラついてないからミーフォトも作れない。ミートモ終了で殺されたものは、二度とよみがえらないんだ。代わりに量産されるのは、スマホ事業1000億円を目指す重課金ゲーばっかり。ミーフォトみたいにリアルとデジタルをつないで日常生活のQOLを上げてくれる健全アプリの代わりに、あざといキャラデザとかユーザーを依存させるシステムとかで課金させまくるゲームばかり増える。

きっともう、それがしの愛した任天堂はなくなっちゃったんだ。

ばいばい、ミートモ。そして、ばいばい、あのころの任天堂・・・。

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