二ヒラブラ(Nihilumbra)通常モードクリア感想。哲学チックな味わい深い雰囲気ゲー

色を塗って謎を解いていくアクションパズルゲー、Nihilumbra(ニヒラブラ)の通常モードクリアしました。通常モードは、なかなか味わい深い雰囲気ゲーだった。意味は「虚無(ニヒ)の暗影(アンブラ)」らしい。

「通常モード」は、というのは、クリア後解禁される裏面である「虚無モード」は別ゲーみたいに難しくなってまだクリアできてないから。通常モードは独特の語り口で進める物語重視のパートなのに対して、虚無モードは物語性は薄く、パズル重視のモードになって方向性がかなり違んだよ。

通常モードの物語性はちょっとウザいとこもあるしパズルはかなり簡単めだから、人によってはクリア後の虚無モードのほうが本番だろうね。通常モードは、かなーり長いチュートリアルって言ったほうがいいのかもしんない。

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色を塗った場所には変化が起きる

最近スプラトゥーンとかTrailblazersみたいな色を塗るタイプのゲームが色々増えてる気がするけど、ニヒラブラは単に色を塗るんじゃなくて、色それぞれに効果があって、うまく塗る色を使い分けて進むアクションと謎解きの融合になっている。このゲーム性はわりと新しくて楽しい。

具体的には、水色は滑る、緑は弾力性がつく、茶色はくっついたりスピードが低下したり静音性があったり、赤色は燃える、黄色は電気を通すなど。それぞれ用途は一通りだけじゃなく、色々工夫して使える。たとえば水色だと、自分が滑って速度を上げて敵から逃げる、大きな穴をダッシュジャンプで飛び越える、敵を滑らせて落とす、鉄箱を滑らせてスイッチに乗せる、とかね。

組み合わせることで行動範囲が広がるのもある。壁に茶色塗ってはりつく。そこから緑色塗った床に飛び降りてバウンドして大ジャンプとか。工夫しがいがあって、かなり面白い。

この塗る作業というのは、タッチカービィみたいに画面をタッチして塗っていく。それ自体は別にいいし、やりやすいんだけど、問題はこのゲームは基本アクションゲーだから、画面を塗りながら、色を切り替えたりジャンプして敵から逃げたりをする場面がある。

ストーリーモードのほうだと、ちゃんと塗ってから間を置いて行動開始できるようにしてあるけど、そのおかげでアクションゲームとしてのテンポが悪いし、謎解きも簡単めになってる。虚無モードのほうは、容赦なく敵が襲ってくるせいで、画面塗りながらアクションするのが忙しい、ボタン使ったアクションゲームとタッチ操作の相性の悪さを露呈しているような気がする。WiiUのマリオ3Dワールドもそういうところがあって批判されてたよね。いっさそDSのゼルダみたいにぜんぶタッチ操作のほうがいいんだろうなーとは思う。まあ、ストーリーモードやるだけなら気にならないレベルだけどね。

ナレーションが味わい深いけどウザい(笑)

このゲームのもういっこ大きな特徴は、独特の哲学的テキストが全編声入りでナレーションされること。

なんかPC版?のローカライズはこの翻訳が機械翻訳ぽくてひどかったらしいんだけど、Switch版はしっかり正確に翻訳されていて、なかなか味がある。哲学の本読んでるみたいな感じで、好きな人は好きそうな雰囲気。手描きチックなグラフィックデザインとか、音楽も雰囲気ゲーとしてかなりいい感じ。そういやSwitchのパズルゲーって、「僕とボクの世界で」とか「The Bridge」みたいな哲学とパズルの融合がけっこうあるよね。それぞれ微妙に方向性違うけど。

なんだけど、この哲学な語りのボイスがとにかくウザい(笑) お前に生きる価値があるのか?とか、何のために生きてるのか・とかひたすらボイスありで煽ってくる。主人公は虚無(ボイド)の一部でから生まれたもので、何の希望もないぞってなことを、ひたすらしつこく語りかけてくる。一度聞いた語りでも、画面切り替えとか死んてやり直すたびにまた言ってくるので本当にウザい(笑) 

いや、まあ、ウザいとは言っても、それもそれで面白いところがあるので、本気でイライラするってまではいかなくて、ウザさを楽しめる程度ではあるんだけどね。せっかく全編ボイス入りにしてくれた労力はまあ認めるけどさ、これはっきり言ってボイスないほうがよかったんじゃないかなーってな感じがひしひしとするのが何とも(笑)

とにかくネガティブまっしぐらで、主人公のこと全否定で、ニヒリズムの権化みたいなことばっか言ってきて、まあテーマが「虚無」だから、狙い通りなんだろうなーとは思うけど、遊んでいて爽快になるようなゲームではないよね。同時に熱いストーリーのCeresteやってたからなおさらそれは思った。ゲームと言われればゲームだけど、哲学者読まされてるような禅の修行させられているような。まあそういう雰囲気好きな人はとことんハマりそうなゲームではある。雰囲気ゲーとしては雰囲気の構築に大成功している。絶対に駄ゲーではない。

おもしろいのは、終盤になると、ナレーションの語りがデレてくるところ。

今まであきらめろあきらめろと連呼していたやつが、生きろとか言ってくる(笑) どうも、虚無に対してあらがいつづける主人公に感化されて思うところがあったらしい。

やたらポジティブになって、主人公を励ますことさえしてくる。さすがにずっと虚無ってたのが、こうやって熱い言葉をかけてくれるようになると感動する。

・・・のだが

最後の最後でまたニヒリズムに戻りやがるんでの!!(笑) 生き抜けとか言っときながら、またネガティブに戻ってく語りさんに萌えることができれば、このゲームは十分楽しめるかもしれない。ウザいけどイライラするのとはまた違うと書いたのはこのへんで、なんかこの優柔不断っぷりに萌え要素を感じてしまう。このあたりまで来ると、ボイス入りもまた雰囲気の一部かもなーと思わないでもない。わりとかっこいいボイスなだけに(笑)

まあ一応、最後の最後になると、何か悟ったようで、希望のある言葉で締めてくれるんだけどね。

やっとちょっとは救われましたか・・・とナレーションの成長を見守るゲームな気もする。

虚無モードはムズい

クリアすると「虚無モード」が解禁。こっちはめっちゃパズルとかアクションがムズい。もともとテンポがあまりよくないゲームなのもあって、ちょっとプレイしにくい感じが強い。

なんかナレーションさんによれば、この虚無モードをクリアすれば、世界を救えて完全に虚無から脱出できるみたいなので、ぜひクリアしたいんだが、本当にムズいんだよね・・・。

通常モードのときは問題なかったんだけど、虚無モードになると、パズルゲームとしてはヒントが足りてなくてわかりにくいところが多くなってくる。さっき書いたみたいにアクションも忙しいしね、ウザい語りはなくなるけど、今となってはそれが寂しかったり(笑) 意味がわからんところはほんとわからなくて詰まるから、海外の攻略動画でも見ながらプレイしよっかなーっと思ってるところ。

通常モードのクリアだけなら2時間くらい。雰囲気ゲーとしてだけ遊びたいなら、わりと手頃でいい感じ。虚無主義が好きな人?とか、なんでもいいから雰囲気ゲーに浸りたい人は、雰囲気ゲーとしては良作なので、やってみたらいいと思うよ。

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投稿日2018.05.20
かてごりー: インディー系のゲーム