「名探偵ピカチュウ」クリア後感想。「かわいいだけのピカチュウじゃない!」おっさんの活躍が堪能できる意欲作


ケモンシリーズ初の推理ADV「名探偵ピカチュウ」、ようやくクリアしました! 

発売前にあらかじめダウンロードで購入して、発売当日に遊び始めてファーストインプレッションの感想記事を書いたんですが、あまり没入できなかったのと、忙しい日程が重なったのとで、半年近くほったらかしにしてしまいました(^_^;)

ここ数ヶ月、まともにゲームできていなかったのですが、逆転裁判6の発売をきっかけにまたちょっとゲームを遊びたくなってきて、積み状態だった「名探偵ピカチュウ」も再開して、2-3時間ほどのプレイでクリアしました。比較的安価なダウンロードソフトなので、全体的なボリュームは5時間くらいでしょうかね?

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序盤は単調さが目立ちましたが、後半は、ところどころ緊迫感もあって、それなりに面白く楽しめました。次回作に続く、という終わり方をすることもあって、名作といえるほどのゲームではないけれど、ポケモンがいる日常を生き生きと描いた世界観や、味わいあるキャラクターの魅力など、次回作があれば、買ってみようかなーと思える佳作ではありました。

「かわいいだけのピカチュウじゃない!」おっさんピカチュウの魅力を堪能できる、「名探偵ピカチュウ」のクリア後感想を書いてみたいと思います。

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とても久々のポケモン

まずは…わたしがポケモンのゲームを買ったのは、ものすごーく久々であるという話を少々。わたしは子どものときに、初代のポケモン赤、青あたりをプレイしてかなりハマって、友だちと通信ケーブルで対戦したりした思い出があるのですが、その後ゲームを卒業してしまい、ポケモンは初代のみしかプレイしていません。そのときに対戦していた友だちは、ポケモンにドハマりして、それから全作やりこんでいて、色々話を聞かせてくれていたのですが、どうにもまたプレイしようという気持ちにならず。

しかし最近になって、ポケモンの展開がちょっと変化して、わたしみたいなむか~しポケモンをやっていたけれど、今はやらなくなっている世代にアピールするような作品が増えているんですよね。

この「名探偵ピカチュウ」は、初報PVの時点で、レイトン教授みたいなオシャレな雰囲気で、大人でもやってみたいと感じさせるような魅力があり、しかも比較的お手頃な価格設定、ということで、わたしも気軽にやってみようと思えました。

さらにこの後には、本格的なポケモンアプリの「ポケモンGO」が控えていて、ゲームを卒業した世代が必ず持っているスマホで、しかも初代のころと同じ151匹のポケモンを中心に遊べる、ということで、多分わたしみたいなユーザーを対象にしているんだろうなーと感じました。

「ポケモンたちが身近にいる日常」という世界観

そんな経緯で、珍しく発売前からあらかじめダウンロードで購入した本作。半年前の発売日直後には、ファーストインプレッションの感想を書きました。

その記事でも書きましたが、「ポケモンが身近にいる日常」という世界観がしっかり描かれていて、初代ポケモンの世代としては、こんなにポケモンの世界観って掘り下げられて綿密に構成されるまでに成長したんだなぁーと驚きを隠せませんでした。

たとえば、コーヒー屋さんで働いているウェイトレスのルンパッパとか…

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公園のエサ場でエサをついばんでいるスバメや他の鳥ポケモンたちとか…。

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いずれにしても、普通の日常生活の中にポケモンが溶け込んでいて、人間と一緒に暮らしていたり、仕事を手伝っていたり、そのへんの公園や山の中にいたりして、いかにもリアルな生態が感じられました。

しかもただいるだけじゃなくて、それぞれがポケモンとしての能力を活かして活躍して、人間たちと共存しているのが面白い。

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材料を合成して飲み物を作ってくれるツボツボとか、園芸に精を出して草木の世話をしているオーロットとか、ゴミのリサイクルの研究に協力しているダストダスとか、それぞれが個性的で面白かったです。

このゲームは、全体的に、主人公のティムも含めて、人間の登場人物の個性が薄いのですが、そのぶん、ポケモンたちの個性が目立っていて、単調さを補っている感じでした。

あざとすぎるおっさんピカチュウ

そんな個性派ぞろいのポケモンたちの中でも、圧倒的な存在感を見せているのは、間違いなく、タイトルにもなっている「名探偵ピカチュウ」。

主人公ティムの相棒として活躍するピカチュウ、そう言うとサトシの相棒のピッカピカなピカチュウと同じかと思ってしまうのですが、今作のピカチュウは一味違う。

「見た目は同じ! 中身はオヤジ! その名も名探偵ピカチュウ!」ってな感じでしょうか(笑)

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見た目はサトシのピカチュウとほとんど同じで、単に帽子をかぶっているだけですが、中身はぜんぜん違っていて、まずしゃべる。その声は主人公のティムにしか聞こえないのですが、それをいいことに、言いたい放題、オッサン丸出しでしゃべりまくる。

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見た目はこんなに可愛いくせに中身はオッサンというギャップで、これまでにない破壊力を生み出しています。

その一方で、しっかりオジサマらしい渋カッコいいダンディズムも兼ね備えていたりして侮れません。

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「オレはかわいいだけのピカチュウじゃない!」とのことばどおり、推理力はさすがの一言に尽きる活躍で、決める時にはビシっと決めてくれます。ただし、ポケモンなのに、わざは何ひとつ使えず、10まんボルトもでんこうせっかもできないので、いざというときには役立たずでティムのほうがピカチュウを守っているのですが…(^_^;)

ところで、単なるファンサービスなのか、今後のストーリーの伏線なのかはわかりませんが…

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途中で、いつものピカチュウと出会う夢の共演シーンも。

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いつもの可愛らしい声でピッカピカ言っている元祖ピカチュウに、「相棒に伝えてくれ、ユメはいつかホントになるってな」なんてカッコいいセリフをダンディな声で言い放つオッサンピカチュウは今作の見どころの一つですね。

実はこのオジサマ、かっこよく見えても、普段は事務所でお菓子をバリバリむさぼって、ウエストサイズを心配されてるんですけれど。

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いいなー、マカロン食べたい。

ポケモン版「脳トレ」みたいな謎解き

今作は「名探偵ピカチュウ」というタイトルなだけあって、推理ADVですが、謎解きの内容は、逆転裁判シリーズみたいな本格的な推理モノというより、むしろレイトン教授シリーズのナゾのような脳トレに近い内容。

聞き込みによって情報を集めたら、下画面でピカチュウが推理モードに入るので、タッチペンで操作してナゾを解く、という謎解きが随所に散りばめられています。レイトン教授シリーズみたいに大量に謎解きがあるわけではなく、あくまで一つのストーリーにつき数個ほどですが、ポケモンの特徴をうまく活かした内容なので面白いです。

たとえば、聞き込みによって得た複数の証言を整理して事実を導きだしたり…

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ポケモンごとの特性をよく考えて推理したり…

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といった、レイトン教授の謎解きのポケモンバージョンともいえる内容に仕上がっていて、ポケモンファンには親しみやすい内容になっていると思います。わたしは特にポケモンファンというほどではありませんが、ポケモンの特性が活かされた謎解きはオリジナリティがあってわりと楽しかったでする

謎解きの難易度はあくまで子供向けレベルの非常に易しいもので、レイトン教授レベルとはいかないまでも、もう少し難しくてもいいのでは?とも思いましたが、安いダウンロードソフトでサクサク楽しむぶんにはこれでいいのかもしれませんね。

ところどころ緊迫感も感じるストーリー

ストーリーは序盤の公園での盗難事件の部分は、あまりに日常すぎてつまらなかったのですが、中盤では洞窟内で凶暴化したポケモンに襲われて脱出するシーンがあったり…

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終盤になると、事件の黒幕らが暗躍して、ティムとピカチュウに敵対してきたり…

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と、かなり緊迫感のあるスリリングな展開になってきました。最初のイメージでは、ポケモンの世界は悪人めいた犯罪者はいなくて、平和な事件を解決するだけなのかなーと思っていましたが、終盤になると、レイトン教授レベルの、殺人などはなくても危険なことを企む悪人はいるんだなーとドキドキする場面もありました。

全体を通してポケモンの凶暴化がテーマなので、突然凶暴化したポケモンから危機一髪で逃れるシーンもあったり。

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人物関係がまだ全然わかってないんですが、このテレビ局のエミリアさんという方がヒロインなのかな。一応繰り返し登場するし、ティムといい雰囲気だったり、手を引いて逃げたりするヒロインらしいシーンが時々ありましたから。

しかしポケモンが凶暴化するといっても、ゲーム版、アニメ版ポケモンのような激しいバトルシーンは一切なし。普段はとても平和で、友好的なポケモンが住む世界なのに、なぜかときどき凶暴化する事件が起こります。主人公のピカチュウはわざを使えないので、基本は逃げたりかわしたりしてやり過ごす、というパターンです。戦ったりはしません。このあたりも何かこだわりあっての演出なんでしょうかね。

そして、もちろん、推理モノだけあって、犯人を追い詰めるときの緊迫感はしっかり取り入れられています。

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特に最終話は、明らかな悪意を持つ人物が登場するので、犯人が誰なのかピカチュウが気づくシーンや、ティムがホームズさながらに関係者一同を集めて真犯人を指摘するシーンはわくわくしましたね。

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でもいかんせん最終話だけなので・・・(^_^;) これを毎回全部の話でやってくれたら言うことなかったんですが。

不満が残る単調さとUI

ここまで良かった部分をたくさん書いてきましたが、不満点もそれなりに多くて、もう少し改善を期待したい、という印象。気になったのは大きく分けて、以下の二点。

■単調なゲーム性
これは前回のファーストインプレッション時の感想にも書きましたが、全体的に単調です。聞き込みをして、ときどきパズルを解いて、たまにタイミングを見計らってボタンを押すシーンが一瞬だけはさまれて…という最後まで地味なゲームです。

起こる事件も全年齢対象のポケモンの世界なので、怖いものや危険なものはほとんどなく、後半になるにつれて少し緊迫感が強まって面白くはなりますが、物足りない印象は拭えません。

さきほども書いたように、最終話では推理モノらしくなってきて、敵対する人物も登場し、そのほかにもアクの強いキャラが吸う人出てきて面白かったので、これを毎回やってくれていればなぁ…と思わずにはいられませんでした。フリッジさん大好きだわ(笑)

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BGMの単調さも同様に、後半になると緩和されたように思いますが、それでも印象に残るBGMは少なかったかと。ピカチュウの推理シーンとか、エンディングのBGMはすばらしかったんですけどね。

いずれにしても、ところどころ光る部分はあったんですが、それを全編通してやってほしかったなぁ…と。安価なダウンロードソフトなので仕方なかったのかもしれませんが、次回はもうちょっと高くなってもいいので、クオリティの充実を願いたいです。

■ユーザーインターフェースはあと一歩
ユーザーインターフェースについては、かなり頑張っていたのは間違いないものの、この手のゲームの大先輩である、逆転裁判シリーズやレイトン教授シリーズからもう少し学んでほしかったという印象。

たとえばオートセーブで勝手にセーブしてくれるのはいいですが、ちょっと前のストーリーをもう一回見たいと思っても戻れない。近年の逆転裁判シリーズのような、クリアした話は好きな場所から再開できる機能がほしかったです。

また、終わった会話にはチェックマークがつくのですが、その時点では必要な条件を満たしていなくて、再度会話しなければならない場合でもチェックマークがついてしまうので、この会話は未完了だと覚えておかなければ、次に進む方法がわからなくなってしまう可能性が。通しでプレイするならいいですが、中断した場合など、どの会話が未完了か忘れてしまって、路頭に迷いかねないです。

今後の展開に期待

そんな感じで、終盤に行くにつれて、ストーリーは盛り上がってくるのですが、残念ながら、ようやく良くなってきたあたりで未完のまま、次回作につづく、で終了。

あくまで今作は、導入編みたいな雰囲気で、ようやくエンディングになって初めて、主人公のティムが父親の探偵事務所の所長のベイカーさんに認めてもらえて、一人前?の探偵として行動できるようになります。

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それまでは子ども扱いして事件に首をつっこむなと言っていたベイカーさんですが、最後の物語でのティムの活躍を認めて、今後はベイカーさん公認で動けるようになるようです。やっと物語がスタートした、というところでしょうか。

そして、同じくエンディングでようやく、ピカチュウとティムがお互いにお互いのことを認めて真のパートナーとして歩み出す、といった雰囲気も。

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しかし・・・エンディングの最後では怪しい影も登場して・・・

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だれの影なのか、初代ポケモンしかやってないわたしにもまるわかりですが(笑)

そのまま、To Be Continued…と。

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良くも悪くも、「名探偵ピカチュウ」という完成された一本のゲームを遊んだというより、これから始まる新シリーズの予告編を見せられた、といった印象の強い作品でしたね。

今後の発展という意味でのポテンシャルはものすごく感じられて、ピカチュウはもちろん、ティムをはじめとしたキャラクターも、これから掘り下げていけば魅力が感じられそうだったし、最終話みたいな緊迫感ある展開をもっと練りこんで本格的なレイトン教授レベルのADVとして発売することもできそうだし、いっそアニメ化して、ポケモンが身近にいる世界ならではの推理事件を、一話完結形式で描いても成功しそうだし、といった新シリーズの幕開けを思わせるゲームでした。

しかし…気になるのは、主人公の「名探偵ピカチュウ」の正体がバレバレな件。こればっかりはミスリードではないとは思いますが、あえてバレバレを貫いているのかな。

名探偵コナンも、主人公の正体は視聴者にはバレバレだけど、物語の中の登場人物にはわかってないというバランスでやっているので、名探偵ピカチュウも同じスタンスでいくつもりなのかもしれない。もしそうだとすると、次回作からは、ベイカー探偵事務所のコンビとして、ストーリーの核心にはあまり関わらない事件を色々と解いていきつつ、たまにコナンの黒の組織編みたいに核心を進展させて、シリーズとして長続きさせていくのかもしれませんね。

いずれにしても、それなりに魅力はある作品だったので、一応次回作発売のニュースが来たら、不満点が改善されているかどうかを確認しつつ、購入を検討してみようかな、と思っています。

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