逆転裁判6感想「第五話 逆転の大革命」後編 オドロキくんがついに真の主人公に登りつめた物語!!


  • 2016年6月26日
  • カスタムカテゴリー: 逆転裁判

五回にわたって書いてきた、逆転裁判6のプレイ感想もついに最終回。

今回の第五話は大ボリューム。前回の感想では「第五話 逆転の大革命」前編として感想を書きましたが、いよいよ今回の後編で、物語は最終局面を迎えます。今作の特徴としてテンポのよさ(※オプションで会話スキップを「すべて」にする前提)が挙げられますが、いつも長過ぎる最終話も、今回は2つのストーリーからなっているので、スピーディーに目まぐるしく進んで中だるみはまったくありませんでした。

そして何より、この第五話の最終盤になって、はじめて、「逆転裁判6」とは何の物語なのか、やっとわかってびっくりしました。そう、逆転裁判6とは、逆転裁判1-3が一連の大きな物語だったように、逆転裁判4-6も三部作としてセットになっており、逆裁4で登場したオドロキくんが、正真正銘の真の主人公まで上り詰め、ナルホドくんの主役の座を逆転する物語だったのです!!

今回は最終話ではありますが、できるだけストーリー終盤やトリックのネタバレはないようにしつつ感想を書きたいと思います。それでもストーリーの流れはある程度ネタバレせざるを得ないので、未プレイの方はぜひ先に自分でプレイしてください。

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第五話「逆転の大革命」後編

☆あらすじ☆
クライン王国の地に勢揃いした、ドゥルクとナルホドくん、オドロキくん一行。インガ法務大臣に囚われたマヨイちゃんを救い出すため、ドゥルクたちは、指定されたアマラ前女王の霊廟へと向かう。

事態を聞きつけたガラン現女王と親衛隊も、大臣による誘拐・脅迫を重く見て、霊廟を包囲するが、ドゥルクは親衛隊が突入する前に、まず自分だけで人質引き渡しに行かせてほしいと頼み込む。

そうして大臣とマヨイちゃんがいるはずの霊廟に入っていったドゥルクだが、まったく出てくる気配がない…。外で静観していたナルホドくんたち、そしてガラン女王と親衛隊たちはしびれを切らして突入を決定する。

突入した親衛隊が、霊廟で見たもの、それは、気絶しているマヨイちゃん、殺されているインガ大臣、そしてその傍らで、血まみれのナイフを手に呆然と立ち尽くしているドゥルクの姿だった…。

究極の密室殺人

ついに最終話。ドゥルクがたった一人でマヨイちゃんを救い出すために霊廟に向かったときには、もうこれはドゥルク死亡フラグだわ…と思ったものでした。だいたい、逆転裁判というシリーズは、主人公と関係する魅力的な人物がバタバタと死んでいく物語でもあるから、ドゥルク終わったなと。

おそらく、ドゥルクが死んで、マヨイちゃんに容疑がかけられて、真犯人はインガ大臣で…という流れを想像していたのですが…

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あれれれ? 意外にもドゥルク生存。そして被告人になってしまうという。そういえば、逆転裁判というシリーズは、主人公の身の回りの関係者のうち、死なない人たちは被告人になるという物語ですが、ドゥルクはチサトさんとかアソウギくんみたいな死ぬポジションのほうではなく、マヨイちゃんやココネちゃんやミヌキちゃんみたいに容疑者になるほうだったのか…?

ドゥルクは容疑者になっても相変わらず。息子であるナユタ検事が取り調べに来ても、恨みを見せたりするそぶりさえなく、ひょうひょうとしていて、「ジマンの息子だ」と言い切るフトコロの広さ。ほんとこの人身も心もイケメンすぎるだろう…。こんな素敵なおじさまが死ぬのは残念だから、とりあえず生き残ったのはよかったけど、こういう人こそ死んでしまうのが逆転裁判のような気もするんだけどなー? …とこのころは思っておりました(^_^;)

そんなドゥルクを弁護するために、「弁護罪」による死刑も承知で弁護を申し出るオドロキくん。ドゥルクもオドロキくんを信じてそれを受け入れますが…

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何やら不穏なことをドゥルクが言い出します。じつはドゥルクには、オドロキくんにも明かせない秘密があるので、それはオドロキくん自身の手で暴いてほしい…、ドゥルクは神妙な顔つきで、そう言ったのでした…。そして、

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オドロキくんに対しても、いつもの笑顔で信頼を言い表します。これからの裁判で、オドロキくんは、とても受け入れられないような衝撃的な事実を明らかにすることになるだろうけれど、お前は俺のジマンの息子だから、大丈夫だ!!と。

…そうか。

わたしはこの時点で気づいてしまいましたよ。さっきからの違和感の答え。そしてドゥルクの言葉の真意。オドロキくんは、ドゥルクの言いたいことがわからなかったようですが…。

ちょうどこのあたりだったか、実はアマラ前女王は生きていて、暗殺事件というのは、ドゥルクを陥れるために仕組まれた茶番だったこと、そしてその事件の後も、ドゥルクはアマラと再会できて、一時期一緒に逃亡生活して子どももできたけれど、また捕らえられて行方不明になってしまった…ということが明ら かにされるんですが、アマラ女王は王族で強力な霊力の持ち主なので、これは…そういうことですよね(^_^;)

たぶん逆裁ファン、という特に逆裁3あたりをプレイした人ならだれでも、この時点で真相を察すると思うので、ここでわたしが気づいたことを書くのは野暮なので、詳しくは書きません。

しかし…(>_<) そうか…そういうことなのか…この先プレイするのが気が重くなってきたな…。そんな受け入れがたい真実には直面したくない…。

さて、そのころナルホドくんは…

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ミッチャンとデート中でした(笑)。

ミツルギさん、もう法廷に立たないからって(追加コンテンツでは立つそうですが)デレすぎでしょう。まさかのナルホドくんとミツルギさんが二人で仲良くクライン王国を観光しながらの探偵パート。誰得なんだ…? もちろん私得です(^^) 

ナルホドくんとミツルギさんのコンビなら、だれにも負ける気がしないわ…。

と思ってたら、ナルホドくんとミツルギさんでガラン現女王の前に出ることになるんですが。前のときも思ったけど、ガラン現女王に謁見するときのBGMがどう考えてもラスボス曲レベルの気味悪さなんですよね…。これはまぁ…こちらも多分そういうことだろうな…。

てっきり、第一話の最後あたりでインガ大臣が登場したとき、こいつがラスボスか!と騙されましたが、インガ大臣死んじゃったわけですもんね。逆裁3のチナミちゃんのことを思うと、死んでからが本番な可能性もありますが、もちろん逆裁3のキミ子さんみたいに裏で操っている人がいるはず。

思い返してみれば、早々に本性を現したインガ大臣イコール チナミちゃん、そして化けの皮が剥がれるまで善人ぶっていたキミ子さんイコール アレということなんだろうな、とこのときに察しました。

まあ、そんなラスボスの前に謁見しに行ったとはいえ、ミッチャンがいてくれたから相当心強かったのですが…

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特撮番組、冥界戦士トリサマンを鑑賞してのこの表情。

大丈夫なのか…? この検事局長…(^_^;) 

そして、いよいよ裁判に臨むため、覚悟を決めるナルホドくんたち。

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今回は、弁護に失敗すれば「弁護罪」のため、ドゥルクと共に死刑確定。若い命、つまりココネちゃんを危険に晒すわけにはいかないということで、オドロキくんの助手として一緒に戦ってくれるのはナルホドくんということになりました。

オドロキくん&ナルホドくんの新旧主人公タッグなんて胸熱…!! でもそれだけ手強い敵だってことですよね…?

今回の事件は、ドゥルク、マヨイちゃん、そしてインガ大臣の3人しかいない霊廟の中で起こって、しかも霊廟の外ではナルホドくん、オドロキくん、ココネちゃんを含め、ガラン女王と親衛隊が包囲している中で起きたという究極の密室殺人。

普通に考えたら、ドゥルクが犯人でないとすれば、マヨイちゃんが犯人ということになるけれど…。

ドゥルクの言葉に対するわたしの推理が正しいとすると、真犯人は…

うーん…でもそれだと、悲劇で終わってしまうな…。どういうことだろうか…。

レイファ様の力が必要なんだ!

いよいよ始まった最後の裁判。

オドロキくんに相対するのは、当然ナユタ検事…かと思いきや、ナユタ検事はドゥルクの実の息子ということでさすがに葛藤がある様子。ナユタ検事の不適任を指摘するサイバンチョたちに向かってドゥルクは…

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と言い切ります。ナユタ検事なら私情をさしはさまずに、父ドゥルクの裁判も可能で真実を明らかにできるというこの強い信頼。ドゥルクはやっぱりどこまでもカッコいい。

しかし…

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えっ…。

ここでまさかのガラン女王登場。なんと昔は検事だったとかで、ナユタに代わってこの事件を扱うとか。

ここで出てくるのかよ!! つまり、逆裁1のカルマ検事以来?の検事ラスボスということですね! これはやりがいがありそう(笑)

そんなガラン女王は、なぜかミタマの神託を執り行わず。弁護側の要請で一応レイファ様が出てきたものの失敗。さすがに父であるインガ大臣の死の場面を体験するのは辛いということなのか。そしてそんな失敗した娘をできそこない呼ばわりして退けるガラン女王。

しかし、レイファ様は、ここのところの事件で、ナルホドくんと行動を共にしたことで、徐々にナルホドくんの信念や人柄に引かれていた様子。母であるガラン女王に役割を否定されたけれど、その代わりにナルホドくんに心を開きはじめるレイファ様。

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ナルホドくんとオドロキくんに革命されかけてるレイファ様。

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なんかレイファ様お付きのバアヤが行方不明だということで、ナルホドくんが上着を脱がせてあげたり。

バアヤって実はキーパーソンだったの? てっきりレイファ様の演出の都合で出てくるだけの、特に意味のないキャラだと思ってたんだけど…。

そんな心を開きつつあるレイファ様を信じて、真実を明らかにするための手段として、ミタマの託宣をしてほしいと頼み込むオドロキくん。

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ガラン女王は、何か都合が悪いのか、託宣など必要ないとか言い出して、これでまたレイファ様が失敗したら、即刻オドロキくんたちも有罪死刑だとか意味のわからないことを言い出しますが、ナルホドくんもレイファ様を信じてオドロキくんと一蓮托生。

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ナルホドくんとオドロキくんの心意気に胸を打たれて、ついにレイファ様も自分の本当の役割と居場所を認識。ガラン女王の手先になって託宣で被告人を有罪にするのではなく、弁護士と一緒に真実を見つけ出す手段として、託宣を執り行う決意を新たにします。

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最初の第一話のころの不遜で高圧的なレイファ様を知っているだけに、レイファ様が自分で答えを見つけて変わろうとしていく展開には感動しますね。逆裁6はオドロキくん、ナユタ検事、そしてレイファ様の成長物語でもあるんだなー。

そしてレイファ様は見事託宣に成功!

託宣の結果わかったのは…

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えっ…?

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えええええー!????

大臣ってわたしと同じやったの?(笑) こんなところで相貌失認なんてキーワードが出てくるとは(笑) わたしが相貌失認で人の顔がわからない体質であることはこのサイトの記事のどっかで書いてますので、気になる人は探してみてください(笑)

探偵パートの大臣の部屋で証拠品のメモ帳見つけて、大臣がナルホドくんやオドロキくんの髪型やら服の特徴などをメモしていた時点で、なんかわたしみたいなことやっとる…(つまり顔がわからないから特徴で覚えるしかない)とは思ってましたが、ほんとに相貌失認かよ!(笑) なんか急にあの死刑バカスカ承認大臣に親近感が湧いてきた…(^_^;) ていうか今回精神医学ネタ多すぎ!

そしてさらに、明らかになった事実から、この事件には、やはりやはり、わたしの予想どおり、アノ能力が関係していることが判明。まぁそうなりますよね。そうすれば、密室の霊廟にいたのは、ドゥルクとマヨイちゃんだけでない、ということにもつながってきますし。

そんなわけで証人喚問に呼びだされたマヨイちゃん。

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なんと! そうか、ここでオドロキくんと初対面なのね。マヨイちゃんとオドロキくんって主要キャラクターなのに入れ替わりで登場したから、今まで面識なかったのか…、なんだか意外でした。

そして…

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誘拐されてた間、インガ大臣が好待遇してくれて、みそラーメンくれたり、トノサマン見せてくれたりしたとのこと。やっぱりインガ大臣…なんか、実はけっこう良い人だったんじゃ…(笑) 

なんだかんだで、レイファ様にとってはいいオヤジだったみたいだし、金庫の中に娘からの手紙を保管してるくらい親バカだったし、わたしと同じ相貌失認だし…(笑) つまり、バックの黒幕にいいように使われていただけだった、ってことなのかな。

当のマヨイちゃんは事件に関与していたことを否定して、

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なんて言いますが、28歳の淑女は、ふつうそんなむくれた顔しません(^_^;) 何か事件のカギを握っていることは確かそう(笑)。

「受け入れがたい事実」

ここに来て、さまざまな証拠が出揃って、ついに事件の真相がオボロゲながら見えて来ました。そして、証拠が意味するところをつなぎあわせていくと…

そうか…。

やっぱり、そうなるよね…。

ここから後は、詳しく書いちゃうと、ネタバレ満載になってしまうので、これまで以上にぼかして感想を書いていきます。やっぱり、ここの流れは、プレイして自分で確かめてほしいし、そうでないともったいない。これまでの逆転裁判史上、最も天を仰ぎたくなるような切ないストーリー展開だと思います。

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推理して、その結論に行き着いたオドロキくん自身でさえ、それが間違っていたことを願うほど。

ずっとストーリーを追ってきて、オドロキくんの気持ちに感情移入してきただけに、ここでのオドロキくんの無念さ、絶望、言葉にならない思いは痛いほどわかる。

予想はしていた。そうなるとは思っていた。でも、実際にそれに直面してみると…。まさに「受け入れがたい事実」だよね…。

これまでの逆裁にここまでの展開ってあっただろうか? 毎回逆転に次ぐ逆転のどんでん返しで、衝撃的なことが明らかになるのはお約束だし、たとえば逆転検事2の最後で真犯人が明らかになったときとか、逆裁5で現場に能面をつけた第三の人物が存在したがわかったときとか、ゾクッとくる瞬間は何度もあった。

でも…今回みたいに、推理が間違ってくれていたら…と天を仰ぐような展開は、多分はじめてだったんじゃないかな…。本当に今回のストーリーは秀逸です。隅々まで伏線が練られて、すべてはこの瞬間のために仕組まれていたのか…と脱帽します。

けれども…、もちろんここで終わったら単なる悲劇の鬱ゲー。ここからが逆転裁判6の真骨頂、ついに物語のテーマが明らかになる瞬間だったのです。

オドロキくんがついに紛れなき主人公に!

受け入れがたい事実に直面して、一度は心が折れかけたオドロキくん。しかし、ナルホドくんの励まし、そして、これまで教えられてきた思い、「龍は屈せず!」の信念を思い起こして、果敢にガラン女王に闘いを挑み、真実を明らかにしていきます。

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極限状況下でもハッタリをかまして堂々と闘いぬくその姿に、ナルホドくんも…

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「弁護士はピンチのときほどふてぶてしく笑う」、千里さんから受け継いだその思いが、弟子であるオドロキくんにもしっかり根づいていたことを悟ります。

ドサクサにまぎれて、ドゥルクとアマラ前女王の新婚生活のことまで聞き出そうとするオドロキくん。

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こんな場面でもそこまで追求できるなんて、実に「ふてぶてしい」ですね! (違

そんなオドロキくんの姿を見て、ついに、閉ざされた心を開き、やっと…やっと、本来の自分を取り戻したナユタ検事。

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さすがにちょっと遅すぎるよ…(^_^;) ほとんどオドロキくんが一人で頑張ってただけじゃないの、ナユタ検事? 最後の最後にこうやって味方に戻ってきてくれたのは嬉しいけど、もっとほかに方法があったんじゃない?と思わずにはいられない…。

しかし、ついに、ナユタ検事とも協力して、ラスボスを追い詰めたオドロキくん。最後の最後でラスボスは証拠がないとして粘ろうとしますが、定番のカンガエルート!!

最後の証拠にはすごく納得しました。そうかー、これも含めてぜんぶ伏線だったのかと。てっきり始祖様と鳥姫様の伝説は、もっと掘り下げられるとおもってたんだけど、実は、これの伏線だったのね。続編でさらにクライン王国の起源とかの秘密が明らかになる可能性はありそうだけど、とりあえずのところは、始祖様の妹の鳥姫様が、今回のラスボスの特徴を表す伏線だった、というのは実によかった。

その確定的な証拠一つで、ラスボスを追い詰めたばかりか、ドゥルクの無罪を証明して、弁護罪を覆し、レイファ様を救い出して、革命まで成し遂げてしまったオドロキくん。まぁ、なんで今までその証拠を誰も持ち出さなかったの? 近しい人は知ってたでしょ?というツッコミどころは残るのですが、ストーリーの流れとしてはこれまでにないほど起伏に富んでいて、最後は爽快でした。

あそこでドンゾコまで突き落とされて、その後オドロキくんが不屈の意志力で這い上がって、完膚なきまでに逆転したのは、本当に素晴らしかったし、これまでの逆転裁判シリーズの中でも、一、二を争う名場面だったと思います。

これにはナルホドくんも感服。

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オドロキくんの成長を認めるとともに、弁護士として尊敬するという言葉まで飛び出しました。

オドロキくんを子どものころから知ってるダッツさんも、

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手放しで称賛! オドロキくんはいやいや…という感じですが、確かに今までの逆転裁判では、ナルホドくんもミツルギさんも数々の強敵を倒してきて、その中には検事局長とか警察署長とかいった大物もいたわけだけど、国家元首を引きずり下ろしたのは今回が初めてではないかと。

一応、ナルホドくんはラビリンスティで国?を覆したわけだけど、あれは本物の国というより一種の茶番で、しかもストーリーテラーも悪人ではなかったから、むしろ呪縛から解放したみたいな感じでしたからね。今回みたいに、死人が大勢出ているような国一つの政治問題に切り込んで、圧制者を引きずりおろして革命を成し遂げたのとは話のスケールが違う。

これまでナルホドくんが大物をやっつけても伝説になりきれなかったけど、今回のオドロキくんは、父親ドゥルクと一緒に国一つ革命した、間違いなくクライン王国の歴史にその名を刻む英雄ですよね。クライン王国の歴史の教科書に100%名前が乗るだろう、これ。

言い換えれば、この瞬間、オドロキくんは完全に師であるナルホドくんを超えて、本物の主人公に登りつめたわけですね。

もちろん、ナルホドくんの存在は偉大だし、ナルホドくんがいたからこそオドロキくんがここまで成長してこれた、というのは、逆転裁判4と5を遊んだ人ならだれでもよく知ってる。4で主人公交代に失敗して、それから5では再訓練みたいになってたオドロキくんだけど、それを知ってるからこそ、逆転裁判6で真の主人公に成長したオドロキくんが見れたのは感慨深いです。

逆裁4の時点では黒歴史だの影が薄いだの言われてましたが、4-6の三部作セットで、オドロキくんの成長物語だとみなせば、もう十分すぎるほど完璧な主役交代を成し遂げたんじゃないでしょうか。逆裁1-3が成歩堂龍一セレクションとしてセットで販売されているように、次世代機NXとかで、逆裁4-6も王泥喜法介セレクションとして売りだしてもいいんじゃないかな。

そんなオドロキくんは、ストーリーの最後でついに…

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あああ、ちょっとネタバレしちゃった…(^_^;) でもこれは本当に感慨深かったから、すばらしい締めくくりだったと思います。このシーンこそが、ついにオドロキくんがナルホドくんと対等に並び立つ、逆転裁判シリーズの主人公にまで成長したことを証明するものですからね。それも、無理やりではなく、本当に納得のいく、最高のストーリー展開で。

ほんと、おめでとう、オドロキくん!

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なぜか最後の一枚絵はナユタ検事中心でしたけど、正直オドロキくんが活躍しすぎて、ナユタ検事が空気だった気が…(^_^;) その不満点は以下の総評部分で。

逆転裁判6本編クリア後の良かった点、悪かった点

エンディングまでクリアしたということで、このゲーム逆転裁判6の本編クリア後の今だから言える、良かった点、悪かった点を簡単に振り返っておこうと思います。

良かった点―テンポの良い魅力的なストーリー

まず、良かった点はテンポの良さ。過去作からものすごく改善された点ではないかと。前作であるスピンオフの大逆転裁判が、第一話からげっそりするようなテンポの悪さで、せっかくのストーリーの良さ、キャラの良さが霞んでいたので、今作の改善はすばらしかったです。

もともと逆転裁判シリーズは、真犯人が粘ってテンポが悪くなることが多くて、まあそれも簡単に勝てたら面白くないので仕方ないのか、とあきらめていたところがあったんですが、今回の逆裁6を遊んでみて、なんだ、ストーリーのテンポよくても真犯人を追い詰めるスリルが表現できるんだ!と感心しました。

特に今まで長過ぎてけっこうしんどかった最終話が、2つの別々の事件に分割されたので、探偵パート3日目、裁判3日目なんていう面倒くさい長丁場が1回もなかったのが好印象。第三話が長めに感じましたが、ストーリーの進展をうまく織り込んであって、中だるみするほどではありませんでした。直後の第四話が裁判パートのみの小休止の話になって緩急が意識されていたのもよかったです。

ほかにも、良かった点としては、ストーリーはもうここまでさんざん感想書いてきたことからわかるとおり、言わずもがなのすばらしさでしたし、登場人物は、ドゥルクとレイファ様の描き方が秀逸だったと思います。

探偵パートも、逆裁5のときよりかしっかり背景を調べることができて、ネタも満載で楽しかったですね。

あと、個人的な話ですが、なんかわたしが興味持ってるような精神医学的な現象がいろいろと出てきて、最初は面食らったものの、けっこう楽しめました。

具体的には、第四話の「多重人格」、第五話前半の「トラウマ」、第五話後半の「相貌失認」あたりですかね。前作までは、いろんな変な犯人は出てきたし、一応ココネちゃん、ユガミ検事が心理学の使い手という設定だったけれど、こうやって、具体的な精神医学用語が出てきたりはしなかったような。

シナリオディレクターの山崎さんの最近のマイブームなんですかね? これまでの山崎シナリオの逆転検事2とか逆裁5とかでも少なくとも類を見ないような…。というかわたしが書いた精神医学の記事、もしかしたら読んでません? …なんちゃって(笑)

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最後にはトゥルパまで出てくるし…(笑) 多重人格、トラウマ、相貌失認、トゥルパ…やっぱり着眼点がわたしとよく似ているから怪しい…(^_^;)

悪かった点―神託のわかりにくさとヘタレなナユタ検事

悪かった点のほうは、それほど取り立てて言うようなものはないですが、一番気になったのは、ナユタ検事のヘタレっぷりかな。

ドゥルクの息子なのに、敵側に協力して、言いなりになっていて、オカルト検事やってたナユタ検事ですが、あくまで仮の姿であって、実際には革命派とまだつながっている隠密的な役割なんだろう、と思ってたんですよ、ずっと。

ちょうど逆転検事2の水鏡ハカリ裁判官みたいな感じで、敵の親玉に使われているように見せかけて、実は敵側に潜伏して、好機をうかがっているんじゃないかなと。水鏡さんカッコ良かったですもんね。

ところが実は、単に弱みを握られて諦めていただけという…まったく見せ所がなくて、残念なキャラでした。最初に、因果の流れを操る国際検事、とかいう触れ込みで登場した瞬間が一番輝いていた(笑) フタを開けてみると、なんかドぐされとか俗っぽい言葉を使って見た目に反して品がないし、オカルト頼みで論理的におかしいような話を平気でふっかけてくるし、あまつさえココネちゃんをいじめたらユガミ検事にコテンパンにやりかえされてグウの音も出なくなってたし…。

これまでわたしの中で、敵検事としての歴代最低は、あまり敵らしくない、という意味でガリュウ検事だったけど、今作でナユタ検事がその座を奪いましたね。ガリュウ検事は敵らしくないと言うだけで、それなりに魅力はあったですし。むしろ今作の検事でいうと、ミツルギ検事局長に追放されてクラインのニワカ信者になったとかいうアウチ検事のしたたかさが強烈で、最後は最後でガラン女王のトリサマンのラスボス怪人かよ!みたいな検事服変身が強烈すぎたから、ナユタ検事は逆裁6の中だけで見ても最低レベルだったかと…(^_^;)

オドロキくんが真の主人公に覚醒して見せ場を全部持って行ったせいで、同じドゥルクの息子ながら良いところ皆無だったし、ぜひとも次回作以降、株を上げてほしいところです。

もうひとつは、欠点として挙げるほどでもないかもしれませんが、新システムのミタマの神託のわかりにくさ。第一話の感想にも、複雑でわかりにくいと書きましたが、最後まで慣れませんでした。

苦手だったのは単にわたしだけかもしれませんが、動画と文章を操作してムジュンを見つけるというのは、雰囲気出すための独特のインターフェイスも含めて、なんか混乱しがちでしたね。どのボタンで映像止めて、どこで文章選んで…みたいなのがこんがらがって。

ムジュン点も、わかりにくくて、何回かは、2回失敗するとヒントが出る機能にお世話になりました。良かった点に書き忘れましたが、二回間違うとヒントが出て、ゲームオーバーになってもすぐその場から再開できるのは、気軽に間違った選択肢を選べるという意味でよかったですね。ゲームとしては緊張感がなくなって賛否ありそうですが、うっかりセーブし忘れてゲームオーバーになって、泣く泣く会話を読み飛ばす作業が発生しなくなったのは嬉しかったです。ネタ的な間違い選択肢も選びやすいですし。

そのほか、一部ストーリーやトリックに無理を感じるところもありましたが、それは前からですし、仕方ない部分かなと。たとえば最終話でマヨイちゃんは裁判前からドゥルクのことを知っていたはずなのに、ナルホドくんたちが弁護罪で死刑になるかもしれない状況でなぜか黙っていたとか、アマラ前女王はガラン女王の弱みを当然知っていたはずなので、アマラ女王とナユタ検事が協力してればこんなことにはならなかったのでは?とか。

一応前者はドゥルクとの約束、後者は犯罪者ドゥルクの子どもという負い目ゆえ、という理由づけはあった気がしますが、無理やりな印象は拭えず。ほかにも第三話のときに書いたようなツッコミどころはありますが、全体のストーリーとしてはまとまっていたので、あまり指摘しちゃうのは野暮でしょう。

最初の印象を逆転された名作だった

そんなわけで、一部気になった点はあったものの、全体としての総評は、非常に完成された、すば らしい逆転裁判の新作でした。逆裁4のときにシリーズ存続のピンチを抱えましたが、5でなんとか復活して、6で完全に立て直して前に進んだといえると思い ます。もうオドロキくんのことを、主人公(笑)なんて言わせない!という気概が伝わってきましたね。

パッケージの絵見て、ナルホドくん主人 公で、マヨイちゃんが復活のヒロインでしょ?、そしてこの変なのが敵検事で。…そこまではわかるけど、なんでオドロキくんまでパッケージの4人の中に入ってるん?とか思ってたころ が申し訳ないです(^_^;) まあ、むしろそのあたりは、公式が意図的にネタバレを回避して、ミスリードしてたんでしょうけどね。

本当なら、パッケージの4人は、オドロキくん先頭で、ドゥルク、レイファ、そしてナユタ検事という4人のほうが、パッケージに偽りなしだった気も。

だけど、買う前の印象を逆転して、期待を大幅に超えてくれたからこそ、これほどの名作になったと思うので、ナルホドくん推しに見せて意表を突くという意味で、パッケージもまた戦略の一部だったんでしょうね。

逆転裁判シリーズの今後への期待

さて、そんな感じで、今作にて、オドロキくんがナルホドくんを超えて新しい主人公に成長して独立してしまった、ということは、逆裁4-6を一区切りにまたシリーズ仕切り直し?とかも思ったんですが…

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エンディング後のなぞめいた会話は、まだもう少しオドロキくんの物語が続くことを匂わせていました。

幾つか前の感想で書いてましたが、今作でオドロキくんの出自とか、ミヌキちゃんとの兄妹関係が二人に明かされるのでは?という点は、どうやら次回作に持ち越しっぽい。

確かに…今作ですべてが明らかになったわけではないんですよね。

オドロキくんの父親、王泥喜奏介と、育ての親であるドゥルクは出てきましたし、王泥喜奏介さんが死んでいたのは確かだったみたいですが、オドロキくんとミヌキちゃんをつなぐ行方不明の母親、そしてオドロキくんに不思議な力を与えている腕輪の秘密、なぜオドロキくんたちはクライン王国で育つことになったのか、クライン王国の王族より倉院の里のマヨイちゃんたちのほうが霊力が高いのはなぜなのか、ミヌキちゃんはなぜあらゆるものをパンツのギャラクシーに消しされるのか、といった謎が明らかにされていませんからね。…最後のはともかく(^_^;)

そして、今作では存在が薄くて、改めて次回作からはナルホドくんの一番弟子になりそうなココネちゃんの成長物語はこれからなんでしょうし、次回作ではユガミ検事とマンザイやってるんじゃなくて、しっかり本筋に関わってきてほしいです。いっそ芸人キャラとして成長しても、それはそれでいいですけれど。

また、新シリーズになってからまだ再登場していない主要キャラが数人いますので、そのあたりの再登場も期待。具体的には、5でナルホドくん、ミツルギさん、ハルミちゃんが復活して、6ではマヨイちゃん、アカネちゃん、(と追加コンテンツでヤハリさん)が復活。

残すところは、国際検事として活躍してそうなメイちゃんと、あまり昇進してそうにないイトノコ刑事、そして何十年経とうが同じビジュアルで問題なさそうなオバチャンあたりですかね。それとできれば、検事シリーズのミクモちゃん。これはむしろ逆転検事3が出てほしいですが。キャラが増えてきて大変だとは思いますが、ぜひこうしたキャラの成長も見てみたいところです。

また、逆裁6の本編は終わりましたが、ほかにも早期購入特典で逆転劇場というショートストーリーが2つあって、そちらも爆笑モノで楽しかったです。どちらもオチが秀逸でした(^^)

そして、6/30には、追加シナリオ「時を越える逆転」が期間限定で無料配信。久々のナルホドくんVSミツルギさんが見れるそうで、今からとても楽しみです。そのときもまた感想書きたいですね。

それでは、全五回の逆転裁判6の感想にお付き合いいただきありがとうございました! こんな素晴らしいゲームを楽しませてくれた製作者の方々にも感謝を申し上げたいと思います。

▼特別編の感想書きました。

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