聖剣伝説3クリア感想! 極彩色の世界と澄んだ空気感のとりこになった

聖剣伝説3を初めてクリアしたよー。聖剣2はむかーしちょっとプレイした記憶があったんだけど、初代と聖剣3は、今回のニンテンドースイッチの聖剣伝説コレクションで初プレイ、そして初クリアだった。聖剣伝説コンサートまで行ったくせに、原作ほとんど未プレイというバチあたりだったけど、これで晴れて聖剣伝説好きを名乗れるよ(笑) 聖剣4? なにそれおいしいの?

初代から3までの三部作やってみての印象は、ストーリーは初代、キャラクターは聖剣2、ゲームとしての完成度やグラフィックは聖剣3、という感じかな。逆に言えば、それぞれ欠点があって、初代はまあゲームボーイとしては完成度高いものの、聖剣2はゲームシステムが不安定すぎて辛いし、聖剣3はシステムは洗練されてるのにストーリーの印象が薄いってな感じだった。

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トライアングルストーリーは良し悪し

今回プレイした聖剣3のウリは、トライアングルストーリーとかいう、パーティーメンバーを選択できるところ。デュラン、ケヴィン、ホークアイ、アンジェラ、リース、シャルロットの6人から主人公+パーティーメンバー2人を選んで組み合わせることができ、その組み合わせに沿ってストーリーが進行していく。ラスボスは主人公によって3通りに分岐する、という複雑な構成になっている。

この複雑なシステムのおかげで、前2作のような一度プレイしたら終わり、という一本道じゃなくて、パーティーメンバーの組み合わせを入れ替えて周回できる、というパーティーメイクRPGぽい要素が生まれてるのが今作のおもしろいところ。

ドラクエ3みたいなパーティーメンバーをクリエイトできるRPGは数多くあれど、個性の立った登場人物の中から複数のキャラを組み合わせてパーティーを組めて、エンディングまで変わるRPGって、ちょっと他には思いつかないな。テイルズみたいなキャラ固定のストーリー重視のRPGと、ロマサガみたいなパーティーを自分で作れる自由度重視のRPGの折衷案みたいな作りは、今プレイしてみても斬新だと思った。

思えば当時のSFCみたいなシンプルなゲームだから挑戦できた仕組みだよね。今だと、会話シーンでムービー組んだりしてストーリー演出が派手だから、組み合わせごとに別シーン収録するなんて手間だもの。

このトライアングルストーリーのシステムのおかげで、周回プレイの楽しみが生まれたとも言えるんだけど、ぶっちゃけそれがしは、周回プレイやりたいと思えるほど熱中はできなかった(^_^;) いや、名作と呼べるゲームだったとは思うんだけど、途中レベル上げとかもかなり大変だから、強くてニューゲームとかなしに、もっかいイチからプレイするだけの気力はないなーとね。完全にストーリー別物の二週目があるとかならやってみたいけど、ちょっと一部の展開が変わるだけだから、よほど聖剣伝説3の世界観が好きとかじゃなけりゃ、別のゲーム優先しちゃう。

トライアングルストーリーって、意欲的な挑戦だとは思ったけど、やっぱ今にいたるまで、こうしたゲームづくりが主流にならなくて、聖剣3だけ特殊な立ち位置になってるのは、理由ありきだとプレイして感じた。主人公ごとにストーリーが変わって、ラスボスも変化する、というシステムのせいで、ストーリーの本筋がよくわからないんだよね。

3つの敵勢力が入り乱れてるわけなので、なんかややこしくて何が起こってるのかつかみにくい。主人公たちが、何の目的でどこへ向かってるのかが、全然アタマに入ってこない。あまりに旅の目的がわからないから、途中、次に何すればいいのかわからなくなって、攻略サイトに頼ることもしばしば。成り行き任せにあっちこっち振り回されてる感じ。

初代や聖剣2で、はっきりした旅の目的があったのとは正反対。初代だと、何度もさらわれるヒロインをなんとか助け出そうと奔走するも挫折してくじけそうになるメリハリがあったし、2だと帝国に乗り込んだり、マナの聖地まで旅して夕焼けのなか仲間としみじみ語り合ったりしたし、それぞれ印象に残るシーンがあったんだけど、3は・・・と言われるととっさに出てこない。バトルなどのゲーム性は三部作の中で一番洗練されてるのに、肝心のストーリーが薄くて印象に残らなかった。3で印象に残ったことはと聞かれると、クラスチェンジとバトル、って言うしかなくなる。

1も2も唐突で雑なストーリー展開はいろいろあったけどさ、それでも押さえるとこはしっかり押さえて、ストーリーのメリハリつけてたんだよね。でも3はそのメリハリがないせいで、全体的に淡白で、ラスト付近に直前無理やりな話がねじこまれてるせいで、感動させようとして滑ってる感が強かった。最後の最後でいきなりそんな設定追加されてもな、って感じ。

というかこの聖剣伝説3のフェアリーの問題発言いろいろって、たぶんブレイブリーデフォルトフライングフェアリーの真相の元ネタだよね(笑)

あと精霊たちの性格が豹変してて、ウンディーネとかがコテコテの関西弁しゃべったりしてるのも、なんか時代を感じた。聖剣伝説って毎回関西弁のキャラが出てくるけど、なんか世界観に合わないんだよなー。ドラクエ9でギャル語使っててファンから雰囲気ぶち壊しだと目のかたきにされたサンディ思い出す。こういうネタ要素って唐突に現実に引き戻されちゃうんだよね。

シリーズ一番のバトルシステム

今回それがしがプレイしたメンバーの組み合わせは、主人公がホークアイ、仲間がケヴィンとリース。ぜんっぜんキャラの前知識がなかったから、誰を選ぼうか困ったんだけれど、単純に、強くてクリアしやすいと言われてるキャラを選んだよ(笑) なんかこのゲーム、魔法無双だった前作2とは反対に物理無双になってるらしく、物理が強かったり、物理強化や弱体を持ってるらしいメンバーを揃えたつもり。それでも中盤はかなり手強くてしんどかったけどね。

魔法はあんまり使ってないからよくわかんないけど、単純にバトルシステムとして見れば、シリーズ三部作では一番聖剣伝説っぽさがうまくまとまっていたと思う。それがし的に一番好きなバトルシステムは間違いなく初代だけど、あれはゼルダのコピーだから、聖剣伝説らしさはない。2は聖剣伝説独自路線に挑戦してるけど、必中で当たる魔法無双で、連続攻撃ができない、必殺技がほぼ役立たずなことなどアクションRPGとしては破綻してる。それに対して3は、1と2のシステムの良さをうまく織り合わせた感じで、聖剣伝説らしいバトルを完成させていると思う。なぜかバトル中の移動が遅くて敵をスルーしにくくなっているとか不満点はあるけれど、3のバトルシステムはよくできてる。

2で導入されたリングコマンドは新鮮だったけど、自分のリングコマンドと仲間のリングコマンドがわかれていたり、さらに魔法、アイテム、システムのリングコマンドがあったりと、ややこしすぎて混乱しがちだったけど、3では、自分のリングコマンドだけになって、-ボタン(セレクトボタン)で仲間と切り替えるように整理されてる。その他のシステム関連は他のRPGみたいなメニューにまとめられてるので、まだちょっととっつきにくさはあるものの、リングコマンドの使いやすさとしてはうまく改善されていた。おかげで、アイテム使ったり魔法使ったりがとてもやりやすく、バトルのストレスが減って快適になっていた。

バトルのテンポも改善されてて、2みたいにゲージが100%になるまで待ったりせず、ボコボコ攻撃できる。それがちょっと忙しくもあるけど、システムのわかりやすさという意味ではいいと思う。2でよくあった、敵にふっ飛ばされてリンチされて何もできずに死んでしまう、というのもほぼなくなっていた。ザコ敵がたまーにやたらと強い必殺技を使ってきて理不尽に全滅してしまうのは不安定な要素のひとつだけど、オリジナル版はともかく、Switch版だと、どこでもクイックセーブが使えるので、こまめにセーブしてさえいればほぼ問題ない。頻繁に必殺技使ってくるってほどじゃないからね。

必殺技は初代ではゲージを溜めると使えてかなり役立ったけど、一転して2では時間がかかりすぎてほぼ役に立たない要素になっていた。しかし3では、敵を攻撃してると自動でゲージがたまるから、気軽に必殺技が使えるし強いしで、単調になりがちなザコ戦にうまく華を添えてたと思う。反面、ボス戦だと必殺技にカウンターしてくるのがけっこういるせいで、ボス戦前にシステムから必殺技を封印する設定にしないといけなかったのは、大きなマイナス点のひとつ。ボス戦で必殺技を使いにくくする意味がわからなかったし、ただただ面倒くさいだけだった。それでもまあ前作2よりはよっぽどましなんだけど。

問題は、序盤から中盤にかけてのバトルは程よい難易度で楽しいんだけど、終盤いきなりザコ敵の強さがインフレして一戦ごとに回復に戻らないといけないようなバランスになることか。2と違って、各所にHPMP全回復でセーブもできる金の女神像があったり、大量の回復アイテムを持ち歩けたりという親切設計ではあるけど、ザコ敵のインフレは尋常ではない。

前作2でも、終盤でマナの聖地に行ったときにいきなり敵が強くなったけど、あのときは魔法無双のおかげで割りとなんとかなったし、装備をしっかり整えたら太刀打ちできるようになっていた。レベルもわりと上がりやすかったので、苦労するのはほんの一時的だった。

それに比べて3では、終盤の神獣戦で各地をめぐる間ずっと、やったら強いザコ敵の相手しないといけない。装備を強くしてもほとんど変わらず、3段階目のクラスチェンジでやっと楽になる感じ。ところがこの3段階目のクラスチェンジはレベル38にならないとできなくて、神獣戦はレベル25くらいから始まるので、一向に楽にならないまま苦行を強いられる。しかもこのゲーム、かなりレベルが上がりにくくてレベル上げ辛いんだよね・・・。神獣戦手前まではサクサクプレイしたのに、神獣戦入ってからめんどくさくなりすぎちゃって一週間くらいプレイ放置してたよ。

レベル上げめんどくさすぎて、神獣戦からラスダンあたりの段階では、聖剣伝説三部作のなかでぶっちぎりで最低評価のゲームになりそうだった。でも頑張ってラスダン攻略してる途中にクラスチェンジアイテムもそろって、レベルも40くらいになって、3段階目のクラスチェンジしたら、とたんにバトルがサクサクになって、気をよくしてしまった(笑) ようやく序盤から中盤のバトル難易度に戻った感じだった。これってさ、3段階目のクラスチェンジができるレベルを、レベル38からじゃなくてレベル30あたりにしといてくれたら、こんなことにはならなかったと思うんだよね。3段階目のクラスチェンジできるレベルが遅すぎるせいで終盤辛いし、せっかくクラスチェンジできてももうラスダンの終盤まで来てるしで、なんか噛み合ってない感じだった。

クリアレベルは全員45だったよ。クラスチェンジして、リースが全体バフ覚えたところで決戦に臨んだ感じ。

あと、今作のバトルでは、商業都市バイゼルってとこの夜の闇市で買えるアイテムがやたら強力だった。ここでだけ、全体回復のポトの油とか、属性付与の何々の爪とかいう系統のアイテムが変えて、しかもかなり手頃な値段なんだけど、これを買い占めておくかどうかで、バトルの難易度、特にボス戦の難易度が劇的に変わる。うちのパーティーは脳筋構成だったから、回復魔法使えるキャラが一人もいなかったんだけど、この全体回復アイテムと属性付与のおかげでめちゃ安定してたから。このゲームはトライアングルシステムのせいでパーティーキャラが人によって違うから、どんなメンバーでも攻略できるように、っていう救済措置だったのかもしれない。

グラフィックと空気感は最高

このゲームの何が一番すばらしいかっていうと、間違いなくグラフィックと空気感だよね。グラフィックの描き込みは、SFCの限界に挑戦してるどころか、限界を超えてると思う。単に綺麗なグラフィックなんじゃなくて、色のトーンとか動きのコミカルさなんかのセンスがずばぬけてる。同時期のスクウェアのFF6とかロマサガ3も限界に挑戦してるけど、聖剣伝説3にはそれらにはない極彩色のマナの世界らしさがぎっしりつまっていて、アートを楽しんでるみたいな気持ちになれる。この澄んだ空気感は、エンディングの終わりまでずっと一貫してる。聖剣伝説シリーズってわりと不安定なゲームなんだけど、2以降確立されたこうした聖剣伝説らしい色合いや音楽や空気感の一貫性が、根強い人気を支えてるんだと思う。

音楽については、2の楽曲に比べると、ちょっとインパクトに欠けるというか、あんまり印象に残らなかったのは確か。でも聖剣伝説らしさのある独特なダンジョン曲やかっこいいバトル曲などは随所に見られた。あんまり印象に残らなかったというのは悪い意味じゃなくて、ボスのバトル曲なんかは2みたいな一曲の使い回しじゃなくて、ボスごとに幾つも音楽が用意されてたせいだと思う。それぞれの場面に合った曲を違和感なく背景に溶け込ませてくる感じがした。最初のほうのラビの森とかで流れる「Powell」は、ラビの寝息までBGMの一部かと思ったほど絶妙にマッチしてたよ。黄金の街道とかで流れる「Swivel」もペルー音楽みたいで好きだな。だから、印象に残らなかったといっても、コレクション版のミュージックモードで聞いてると心洗われる思いがする。聖剣伝説の空気感に合った澄んだメロディが多い。

不満点を言えば、2ではマナ大陸浮上後のフラミーの曲が印象的な「予感」に変わるのに、3だとラスボス直前で似たような雰囲気になるのにいつもの「Can You Fly Sister?」のままなことかな。あそこでBGMが変わらないせいで切迫感が完全にそがれた。だけど、ラスボス戦では、第一形態の不穏な曲から、第二形態でいきなりかっこいい「Sacrifice Part Three」になって負ける気がしなくなるとことかはほんとよかったな。まあそれでも、2のラスト二連戦の「呪術師」→「子午線の祀り」の流れには勝てないけど。

前作2であんなに盛り上がったマナの剣を無下にしたのが痛いよなー。

聖剣伝説三部作プレイできてほんとよかった

まあ、そんなこんなで、ロマサガ2の流れで買った聖剣伝説コレクション。不満点もグチグチ言いながらだったけど、無事に三部作ぜんぶクリアできてほんとよかった。もともと聖剣伝説の雰囲気とかBGMは大好きだけど、改めてしっかりプレイできたことで、より魅力を実感できたよ。

ストーリーで泣かせる1、仲間との絆や冒険を楽しませてくれる王道の2、そして完成された世界観とバトルシステムの3、それぞれ欠点も長所もあって、三者三様で楽しめた。惜しむらくはLoMを除けば、まともな続編が出てないことかな。ドラクエはしっかり今でもあの世界観を保ってて、ビルダーズとか最新作の11でもブレなさを発揮してるだけに、聖剣伝説の凋落はもったいないなと思う。

やっぱ今の聖剣伝説の制作陣だと、どうしても続編が出たところで買うのはためらっちゃうけど、願わくばまた名作が出てほしいな。

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