ヨッシーウールワールド感想レビュー!可愛い毛糸に包まれた謎解き探索ゲーム!


  • 2015年8月17日
  • カスタムカテゴリー: マリオ

売前から楽しみにしていたヨッシーウールワールドを買って楽しんでいます。毛糸のカービィの流れをくむシリーズで、HD画質をフルに活かして、毛糸やクラフト素材の温かみを表現した、とてもほのぼのした可愛らしいゲームです。

その一方で、任天堂らしいゲームデザインも反映されていて、マリオやドンキーコングのような2D横スクロールのステージと、ゼルダのような謎解き探索の融合という、このゲーム独特のゲーム性が感じられます。

ヨッシーウールワールドの魅力や、プレイするときのコツなどを紹介したいと思います。

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ゼルダばりの謎解き探索ゲーム

一見して、ヨッシーウールワールドは、マリオやドンキーコングと同様、任天堂お得意の横スクロール型アクションゲームに見えます。結局は決められた道を進んでいって、トラップを乗り越えて、ゴールするだけだろう、わたしも始める前はそう思っていました。

ところがどっこい、ヨッシーウールワールドは、マリオとは明らかに差別化された作品で、どちらかといえば、マリオとゼルダをミックスしたようなゲームだということに気づきました。

ヨッシーウールワールドは、コースを「クリア」することが目的のマリオやドンキーコングとは違い、「探索」が目的です。時間をかけてコースを隅々まで探索し、謎解きをしつつ、アイテムを集めるのが目的なのです。

アイテムを集めるのなら、マリオでもスターコイン集めがあるし、ドンキーでもKONGパネルがあるじゃん?と思われるかもしれません。でもそんなものは序の口。ヨッシーウールワールドのアイテム集めの比較になりません。

ヨッシーウールワールドでは、コース内に、クラフトウール5個 スペシャルフラワー5個 ハンコワッペン20個、つまり実に30個ものアイテムが隠されています。

▼集めるアイテムはこんなにいっぱい

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クラフトウールは5つ集めると、新しい柄のヨッシーが使えるようになります。スペシャルフラワーは、ワールドごとの隠しコースの出現条件に関わっています。ハンコワッペンは、一定数集めると、ミーバースで使えるハンコが手に入ります。

これらが、コースのさまざまなところに、ゼルダばりの謎解きで配置されています。

特にハンコワッペンはビーズと一緒にあるので、ハンコワッペンをすべて集めるというのは、コース内のビーズすべてを集めるということを意味します。

ビーズというのは、マリオにおけるコインです。あるいはドンキーにおけるバナナです。それがコース中に散りばめられているだけでなく、隠しビーズもたくさんあります。マリオをプレイするとき、コース内のスターコイン3つはぜんぶ集めても、普通のコインまでぜんぶ集める人はまずいないでしょう。ところが、ヨッシーウールワールドは、まさにそんな遊びなのです。

▼クラフトウールを5つ集めると新しい柄のヨッシーが使えるようになる

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推理を的中させるおもしろさ

30個もアイテムを集めるなんてめんどくさすぎる…。ここまで読んで、そう思われたかもしれません。確かに一筋縄ではいきません。

でも、意外とめんどくささは感じませんでした。コースのほのぼのとした雰囲気が可愛くて、探索があまり苦にならないからかもしれません。あるいは、それぞれのアイテムを集める際の、バリエーション豊かな謎解きが楽しいからかもしれません。

アイテムがどこに隠れているか、隠し方はさまざまです。ヨッシーウールワールドでは、「ハテナ雲」に毛糸玉を投げ当てることでいろいろなギミックが作動しますが、中には、触れるまで見えない「隠しハテナ雲」があります。この「隠しハテナ雲」が、いかにも怪しそうなところに配置されているので、たぶんここにありそう、と思って調べて見つけると、とても嬉しくなります。

さすがにクラフトウールとスペシャルフラワーだけでも10個もあるので、怪しそうだと感じるところにはまず確実に何かがあります。予感がかなりの確率で的中するので、まるで名探偵になったみたいで、とても爽快です。怪しそうだけど何もなかった、というがっかり感がほとんどありません。

このおかげで、推理と探索とがうまく噛み合っていて、マリオやドンキーにはない独特の魅力が生まれています。アクションよりも探索ゲーが好きな人に向いているといえるでしょう。ヨッシーウールワールドは2D横スクロールマップですが 3D箱庭マップでの探索ゲーだったスーパーマリオ64と、方向性が似ているゲームだと思います。

探索中の謎解きの中には、「隠しハテナ雲」を見つける以外にも、パズルのようになっているゼルダ系の謎解きもたくさんあります。ブロックを壊す順番を考える必要があったり、敵に毛糸玉を投げつけるタイミングが重要だったり、コース内のアイテムを使ったり、といったコースごとの特性に合ったさまざまな謎解き要素があって飽きさせません。

ですから、ゼルダが好きな人にとっても、十分楽しめるゲームだと思います。

▼すべての燭台に火をつければ鍵がでてくる。まさにゼルダ!

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エンジョイモードの必要性

ここまでは謎解き探索の良い面ばかり説明してきましたが、はっきりいって、途中で心が折れそうになりました。

というのは、一つのステージの中で30個もアイテムを見つけようとすると、必然的に長時間探索することが必要になります。一ステージごとのプレイ時間が長くなります。

すると何が起こるか。

そう、事故です。ヨッシーウールワールドのコース自体は、アクションゲームとしては難易度が低いほうです。しかし、マリオ系の横スクロール型である以上、穴や溶岩に落ちると一撃死です。探索が長くなればなるほど、ちょっとした操作ミスで穴に落ちることも多くなります。探索中に敵とたくさん出会うため、操作ミスが重なると、ライフが削られて死んでしまうこともあります。

死んでしまっても、マリオのような残機はないので、何度もやり直せます。ただしスタート地点か、中間セーブポイントからです。中間セーブポイントまで戻されると、当然その中間地点を通過した後に取ったアイテムはリセットされ、まだ取っていないことになります。

ここでマリオなら、スターコインは3つなので、たいして問題はありません。ところがヨッシーウールワールドのアイテムは30もあるのです。歯ごたえのある謎解きをして、難しいアクションをこなして、敵や落とし穴をかいくぐり、クラフトウールやフラワーやワッペンをたくさん集めていたのに、ちょっとしたミスで死んだときのことを考えてみてください。

またそれらを一から集めなければならなくなります。一度探索したところをもう一回やって、けっこう手間のかかる謎解きを機械的にこなさなければなりません。それが難易度が高めなステージだったら、やり直しの探索の際にまたミスをして、さらにやり直しになることだってあります。これは心が折れて当然です。

▼かなり鬼畜な難易度のステージも

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でも、おそらく制作スタッフは、それを予期していたのでしょう。このゲームには、リスクなしの「エンジョイモード」というシステムがあるのです。

「エンジョイモード」とは、ライフが多くなって、ヨッシーに羽が生えて、空を飛べるようになるモードです。空を飛べるなんて簡単すぎないか?と言う人もいそうですが、それは、このゲームがマリオのようにただコースをクリアするゲームだった場合の話です。

実際はこのゲームは探索と謎解きのゲームなのです。「エンジョイモード」を使ったからといって、探索や謎解きの面白さが減ることはほとんどありません。

むしろ、探索中に穴に落ちて、それまでの努力がおじゃんになったり、敵にライフを削られて死ぬといった事故死が大幅に減ります。そう、「エンジョイモード」によって、長い探索による問題点がほぼ解消されるのです。

それで、アクションを楽しんでコースクリアを優先したい人は、「おなじみモード」で楽しめばいいですし、わたしのように探索ゲームとしての醍醐味をじっくり楽しみたいなら、「エンジョイモード」にすればストレスなく楽しめるというわけです。

惜しむらくは、ゲーム内でもウェブサイトでも、こうした理由の説明がないので、「エンジョイモード」の存在意義がわかりにくい、ということです。ゲームとしての方向性を決めかねた結果の救済措置のようにも見え、その中途半端さがゲームとしての評価を落としているように思えます。探索ゲームを作りたいなら、アクションゲームとしての側面を捨ててでも、もっと探索一本にしぼったほうがよかったと思います。

可愛い質感なのに危険がいっぱい

このゲームは、一見して、とても可愛い毛糸の世界観、人畜無害そうにみえるほのぼのとした敵のデザインなどから、さぞかし平和的でのんひりしたゲームなのだろうなーと思っている人は多いと思います。実際、そんなビジュアルのため購入を決めた層もいれば、逆に子供っぽいと思って購入を見送った層もいるでしょう。

▼とても可愛いモビール

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でも騙されてはいけません。可愛い見た目に反して、けっこうハードなところはハードなのです。

マリオシリーズのお約束として、もちろん溶岩に落ちたら一撃死です。溶岩も毛糸でできていて柔らかそうなのに、とっても危険です。トゲ付きの鉄球がぐるぐる回っていたりすることもあれば、強制スクロールで毛糸素材に挟まれて死ぬステージもあります。

なんのことはない、毛糸やクラフト素材で可愛く装ってはいるけれど、中身は基本的にいつものマリオのコースなのです。見た目は可愛くもふもふな敵が、本気で殺しにきたりすることもあります。

特に苦笑いしたのは、4-5「ゆうやけカーテンスライダー」です。このステージはカーテンにつかまって横滑りしていくという夢のあるステージなのですが、やっていることはスーパードンキーコングのトロッコ面そのままなのです。ジャンプするタイミングですべて決まります。ちょっとでもタイミングがずれたら、アイテムが取れなかったり、奈落に落ちて一撃死したりします。可愛く見せるアイデアは一級品ですが、だまされてはいけません。

▼実はトロッコと同じカーテンスライダー

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黒い任天堂も

ほのぼのとした優しい世界観ですが、いつもの黒い任天堂も顔をのぞかせます。

3-5「とつげき! わたがーもの巣」は正直、わたしにとってトラウマ級でした。

このステージでは、わたがーもとその子どもという敵キャラが出てきます。わたがーもの親は、子どものわたがーもを沢山引き連れて歩いていますが、子どものわたがーもに触れると、ヨッシーの毛糸玉と同じ扱いになり、ヨッシーの後ろについてきます。そして子どものわたがーもは毛糸玉と同じように投げることができます。

子どものわたがーもを親のわたがーもに向かって投げつけると、親を倒すことができます。子どもを使って親を倒すなんて…なんてひどい。母ヤギのミルクで子ヤギを煮るような残酷さを感じました。しかもわたがーもはすごく可愛いのです。仲良く親子で歩いているわたがーもから子どもをかっさらい、子どもを親に投げつけて親を倒して、残された子どものわたがーもをそこらじゅうに投げまくるヨッシーが悪役以外の何者にも見えませんでした。

調べてみたら、これは今作だけの話ではなく、ヨッシーシリーズの伝統なのですね。もともと、かるがーもというキャラクターがいて、同じような扱いを受けていることを知りました。さすが任天堂黒い。

▼こんなに可愛いわたがーもなのに…

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だけどやっぱり、ほのぼの楽しい癒やしゲー

まあ、ところどころにそんな黒さを感じさせますが、基本的には本当にほのぼのして癒やされる可愛い作品です。

リラックスして楽しめるボス戦

特にボス戦のゆるさは、このゲームの雰囲気によく合っていて、とてもリラックスして楽しめます。

ボス戦は、ワールドごとに二回あり、マリオでいうところの砦と城にボスがいます。しかし砦に当たる途中のボス戦も城に当たる最後のボス戦も特に違ったところはなく、どちらもカメックが登場して、何かの敵キャラを巨大化させるという流れです。

ボス戦はどれもお馴染み三回ヒップドロップで倒せるものばかりですが、攻撃パターンや毛糸の表現などは多彩で飽きさせません。毎回、次はどんなボスなのだろうとわくわくします。ボスによっては、奥行きを使った立体的なバトルを楽しめるものもあって、探索ゲームを続ける途中のいいアクセントになっています。

▼個性的でかわいいボスたち

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▼奥行きを使ったボス戦も

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気分転換の変身ヨッシー

そのほか、各コースの途中には、変身ヨッシーの小さなステージが気分転換のように配置されていたりします。これは、バイクヨッシー、マーメイドヨッシー、もぐらヨッシーなどの、特殊で爽快感のあるヨッシーに変身して、横スクロールシューティングみたいなステージを時間内にクリアして、クラフトウールなどを手に入れるというものです。

コース内に色んなパワーアップアイテムがあるマリオと違って、そうした特殊な変身ヨッシーになれるのは、その短い気分転換のステージの中だけです。その分、どれも突き抜けた操作性なので、いい感じに息抜きできます。探索ばかりで息がつまらないよう、小休止として用意されたのかもしれません。

▼変身ヨッシーはどれも楽しい

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ビーズの使い道「パワーバッジ」

今回はハンコワッペンを集めるために、コース内のビーズをすべて取らなければならないという話をしましたが、集めたビーズにはちゃんと使い道があります。

マリオの場合なら、コインを集めても1upするだけなので、あまりありがたみがありませんが、ヨッシーウールワールドには残機がないので、マリオのコインのような機能はありません。

その代わりに、集めたビーズを支払って「パワーバッジ」を使うことができます。「パワーバッジ」とは、そのコースに挑戦する1回のみ特殊なパワーアップが得られるシステムで、たとえばスイカのタネマシンガンをいつも使える「スイカたべほうだい」や、クラフトウールを探してくれるポチをいつも連れ歩ける「ポチといっしょに コースをプレイ」など10種類以上あります。

どれも個性的で面白いパワーアップで、しかも頻繁に、タダで試せる無料お試しチャンスがあります。それでけっこう気楽にパワーバッジを体験できますし、普段はビーズを支払うことで、好きなパワーバッジを使えます。「アツいものでも へっちゃら!」や「あなに落ちても戻ってくる!」など、死ぬ確率を減らすという意味でも、どれもかなり便利で、探索ゲーとして楽しむ際には、コースに合ったパワーバッジを使うだけでかなり楽になります。

このシステムは、ぜひマリオのほうにも逆輸入して、あまりありがたみのないコインの使い道を増やしてほしいです。

▼パワーバッジ「どれでもタダ!」

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楽しい二人プレイ

そのほか、定番の二人プレイも、ちょっと家族に付き合ってもらいましたが、かなり盛り上がりました。相手プレイヤーのヨッシーを食べて毛糸玉にできるというのが最大のツボで、ひどいことに、相手を食べて毛糸玉にして投げて使うこともできます。特に、ハテナ雲があるのに毛糸玉がない、という時などに便利なので、つい食べてしまうのです。任天堂お得意の友情破壊ゲームですね。

友情を破壊せずに、2人プレイの便利さを味わいたい場合には、Amiiboを使えば、擬似2人プレイができるというのもいいですね。

ユニークな質感を表現した新しい時代のゲーム

残念なことに、ヨッシーウールワールドの売上はあまり振るわなかったと聞いています。

でも、個人的には、粗も見えるとはいえ、プレイしてとても楽しんでいますし、何より、ユニークな質感を表現するという新しいグラフィックの可能性に大胆に挑戦しているところがすばらしいと思います。

ゲームはどんどん解像度が上がって、HD画質になって、リアルになって、製作期間も長くなっていますが、わたしとしては、あまりリアルなグラフィックが好きではないのです。

なんだかんだ言って、ファミコン、スーパーファミコン時代のドット絵で育った世代ですから、リアルでない方向のグラフィックのほうが、想像力をかきたてていい、と思うことも多いです。(その意味では、ドラゴンクエスト11の3DS版はとても楽しみにしています)

でも、このヨッシーウールワールドは、リアルでありながら、一般的な意味でのリアルとは別の方向性を目指した作品として、毛糸のカービィやタッチカービィ スーパーレインボーと同様、大きな可能性を秘めたデザインだと思います。

リアルであることで殺伐とするゲームよりも、リアルであることで夢を感じるゲームのほうがわたしは好きです。ヨッシーウールワールドは、どのステージも、見惚れてしまうような優しいデザインで、ゲームというよりハンドメイド雑貨の世界に迷い込んだみたいな気分にさせてくれます。これからも、こんな面白い質感のグラフィックのゲームが出てほしいなと願うばかりです。

▼本物の編みぐるみのようなゲーム画面

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▼クリア後の感想

ラスボス戦クリア後のエンディングなどの感想はこちらです。

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カスタムカテゴリー: マリオ