ほら あんなに高くまで
雲の階段つづいてる海の底から大空へ
ぐるぐる歩いて登れるよおさかなたちも うずを巻き
空の果てまで泳いでくまあるい雲のまんなかに
虹色おひさま輝いて登っておいでとぼくたちを
空の上まで招いてるてっぺんまで登ったら
きっと世界が見渡せる
久しぶりにゆめまな物語の新作、雲のらせん階段で海の底から大空へ登っている絵を描きました。
雲でできた「らせん階段」
せっかく絵をもっと描こうと思った矢先に体調を崩してしまって、まだ本調子ではないですが、新作描けてとてもうれしいです。
らせん階段を描きたい!というのはずっと前からあって、たとえば空花物語のほうで、大きな大樹の塔を登っていくのを下から見上げている絵のアイデアを寝かせてあったのですが、構図が難しい!
下から見上げるというとアオリの構図が苦手すぎて描けそうにないし、らせん階段って遠近法がすごく難しいんですよね。
それで、リアル志向の空花物語ではなく、メルヘン志向で透視法とかあまり気にせず描けるゆめまな物語のほうで描いてみることにしました。
この絵の場合、本当なら ゆめとまなきはらせん階段を登っているはずなので下から見上げる構図になるはずですが、なぜかアオリではなくフカンで人物を描いているという謎の構図です。でもメルヘンならそれでも成立するという。
光源も、真ん中に光源があってマンタは影になっているのに、リュウグウノツカイとかはなんでそうじゃないのか、といったあたりは、リアルな絵ではなく、メルヘンなので、見栄えを重視した、というところでしょうか…。
そもそも、ゆめまな物語シリーズの海の絵って、むかしから、大空をさかなが泳いでいたりするので、物理法則が当てはまらないファンタジーな絵として描いています。
らせん階段も、段状になっていたり手すりがあったりすると遠近法が難しいですが、雲でできているなら、気にしなくてもいいですし(笑)
うまさとかリアルさにこだわらず、描きたい絵を描きたいように描いているときが一番楽しいな、と思います。
それにしても最近、絵の配色が完全に寒色系ばかりになってきましたね。自分でも理由が全然わからないので、湧いてくるイメージが暖色から寒色にシフトしているとしか言いようがないです。そのとき降ってきたものを描くだけの相変わらずのアイデア頼み症候群。
体の具合のほうはまだしばらく悪そうですが、持病の薬の調整中なので、あと一ヶ月くらいのあいだに安定を取り戻せたらいいな。焦らずゆっくりやっていきます。