春が来た
待ちに待った春が来たうららか春風目を覚まし
寝ぼけまなこで見上げれば
真っ白だったあの山に
命の色があふれてる鳥のさえずり甲高く
春の目覚めを歌ってる
世界に色が満ちるとき
命の音がこだまする
とても久しぶりに、半年ぶりに絵を描きました。
懐かしの絵心教室
北海道はようやく雪融けして、春がやってきました。
わたしもそろそろまた絵を描き始めようかなと思い、リハビリがてら、懐かしの絵心教室スケッチで描いてみました、本当に久しぶり!
押入れの奥から本体を引っ張り出してきましたが、いざ絵を描き始めてみると、絵心教室ならではの良さがたくさんありますね。
いつもの液タブ&Painterだと、どうしても描きはじめるまでハードルが高く感じられて、なかなかペンを取れないでいたんですが、小さな画面にシンプルに絵を描ける絵心教室はとても気楽です。
わたしは絵心教室に絵を描く楽しさを教えてもらいましたが、いま改めて触ってみても、絵を描く楽しさの原点を感じることができました。
アナログ風の画材シミュレーターとか、気軽に絵を描けるアプリはたくさんありますが、絵心教室スケッチは、描き味がアナログに近いだけでなく、程よい画面サイズ、扱いやすい物理ボタンなど、シンプルにお絵かきを楽しめる要素がたくさんあって、唯一無二のツールだなぁ、と思いました。
もともとわたしは、絵心教室で描いていたときが一番多作だったので、純粋に描きやすく感じるツールなんでしょうね。描くハードルが低いから多作になるという。なんだか気負いすぎて描けないようなときは、原点に戻るのが一番なのかも。
立派な絵を描かなくても、難しい技巧を凝らさなくてもいいじゃない。ただ描きたいままに描こう、そう思わせてくれる素晴らしいお絵かきツールです。
春のおとずれを描きたくなった
この冬は、北海道の奥地に引っ越してきて、数えきれないほどの新しい経験ができました。今まで都会暮らしをしてて損してたなぁ、と思ってしまうほど冒険と発見に満ちた毎日でした。
幻想的な景色の冬はあまりに素晴らしく、ナルニア国物語の世界に迷い込んだかのようで、絵に描きたくてもどうやっても表現できないことに圧倒されていました。北海道での暮らしにインスピレーションを受けて絵を描きたいけどどうやって描けばいいのだろうと。
そうこうしているうちに、雪が溶けてきて、心なしかがっかりしていたところ、地元の人が口々に、春の若葉の芽生えがとても美しいよ、と言ってくれました。
本当だろうか?と首をかしげていましたが、いざ若葉が萌えだしてくると、寒色に覆われた銀世界だった景色に、日に日に新しい色が一色、また一色と加わっていき、生命のハーモニーの楽器が加えられていく様子にうっとりしました。今回の絵は、そんな感動を描いてみたものです。
もとより、どうやっても描けないと感じた冬景色と同じように、ここ道北の生き生きした自然の美しさは、文章で書き表そうにも、言葉足らずになり、絵に描き残そうにも、わたしの技量では何もできません。
でも、先日、絵本の町として町おこししている剣淵町の「絵本の館」を訪れたとき、ちょうど「世界子ども図画コンテスト」の展覧会が催されていて、世界中の子どもたちの絵を見ているうちに思いが変わりました。
(過去の入選作品は、入選作品ギャラリー|世界こども図画コンテスト|一般社団法人家の光協会で見れるみたいですよ )
みんな思い思いに描いているのに、どれも創造性に満ち溢れていて、絵に大切なのはルールや技巧だけじゃないことを思い起こさせてもらえました。そして、わたしもまたこんな絵が描きたいと心を揺さぶられました。
そんなに肩肘張らなくていいんだ、わたしの描きたいものを描けばいいんだ、と思えて、気が楽になりました。そこで、ちょっとPainterをおやすみして絵心教室に戻ってきて、また昔のように、楽しみながら絵を描くことができました。
改めて、自分の絵を見てみると、絵心教室で描いていたころからそんなに変わっていないし、特にこれといって技術が進歩したわけでもない。複雑な描き込みができるわけでも、圧倒的な迫力が表現できるわけでもない。
でも今回の絵は、とっても楽しみながら描けました。本来、絵ってそういうものですよね。
気づいてみれば、今日は平成最後の日。明日から令和だそうです。たくさん絵を描いた平成の終わりの記念に、肩肘張らない自分らしい絵を描けてよかった。
これからも、原点を忘れず、心動かされるままに、描きたい絵を描きたいときに描いていけたらいいな、と思っています。