雨上がりの空 The Sky After the Rain


ちゃぷちゃぷ歩く水たまり
雨上がりの空の道

鳥の歌声すみわたり
みんなが空を見上げると

ぶあつい雲が晴れわたり
おひさまにっこり顔出した

雨上がりの大空は
それはすてきなプレゼント

虹のリボンに包まれて
まぶしい日差しが笑ってる

雨上がりの道を歩く双子と猫を描きました。

雨上がりの空を見上げる

今回の絵は、例のごとく、先にイメージが浮かんでから描いた絵ですが、そのイメージというのは、雨上がりの広大な空を見上げているアオリ構図のイメージでした。

地面はほんのわずかで、カンヴァスの大部分が空!

一見すると手抜きな絵になりそうですが、思い返してみると、こういう見上げる構図って描いたことがないんですよね。今までも例えば大木を見上げる構図など、何回か描こうとしたけど、全部下書きレベルでお蔵入りになっている。

そもそも、あんまりアオリが強い絵、フカンが強い絵を描かないので、どちらも苦手意識があります。フカンの強い見下ろし視点の絵というと、去年描いたこれくらいだろうか。

命の森の樹の下で Under the Tree in the Forest of Life (ver.2016)

今回の絵は、とりあえず、アオリ視点に挑戦してみたいなと思って、構図を描き始めました。最初は紙面を真横に使って、空を見上げる左右対称なイメージでしたが、空の高さを出したかったので、斜めの構図に。

さすがに完全にアオリの構図にしてしまうと、空しかない絵になってしまうので、若干アオリ気味にして、地面や遠景はかなり低くしました。

それに合わせて、双子の絵も、若干アオリ気味に調整。見上げる視点なので、台形のようなアタリをとって、ふだんより足を大きく、頭を小さく描くことになります。ここをうまくやらないと、違和感ありまくりになってしまうので難しい。

まあなんとか、それほど違和感もなく描けたかなーと思いますが、双子が子ども体型だったおかげかなとも思います(笑) 大人体型の場合、アオリの構図で人物を描くと、顔が小さくなるせいで、表情が描けず、魅力が乏しくなってしまうのが苦手です。この絵も本当はもう少し顔を小さくするべきなんだけど、表情を描きたかったからこれが限界。

用紙の大部分が空になって手抜きに見えてしまうという心配していた問題は、空を単調にせず、雲や虹を描いたりすることで、ちょっとはごまかせたかな…と(笑)

久しぶりの虹色の絵

それにしても最近、寒色系の絵ばかり描いていたので、なんだか久しぶりに虹色メインの絵を描いた気がします。

以前は虹色というか、暖色系の絵ばっかり描いていたのに、なぜか去年あたりから寒色系の絵ばっかり描くようになり、虹色のグラデーションが減っていました。

わたしの場合、降ってくるアイデアを絵に描いているので、絵の配色はわりと頭の中に見える風景の色合いに左右されるのですが、なぜかこのごろ浮かぶイメージが暖色から寒色に変わってしまったんですよね。ピカソも青の時代とかあったので、そういう時期があるのかもしれません。

今回の絵も、虹色の配色といっても、以前のような暖色寄りのイメージではなくて、けっこう青みが強い虹色になりました。

雨上がりの空ということで、虹そのものを描こう、と思いましたが、それだけでなく、昔よく使っていた、背景に虹色のグラデーションをかける方法を使いました。手前の地面は赤みを強くして、森、遠くの山、空へ、暖色から寒色に連続して虹色に変化していく配色です。

この描き方は、いちばん近いところだと、年始に描いたこの絵がそうかな。

むかし夢見た日 A Day I Long to See
森の滝で過ごす家族のひととき

その一年前に描いたこちらの絵もそうですね。

麗らかな午後 A Balmy Afternoon
気持ちのいい春の庭

もともと、わたしは色塗りが苦手で、学生時代は白黒でしか描けないほど自信をなくしていて、「色を塗ったら劣化する」というジンクスがありました。色を塗ったら下手に見えるから、わざと色を塗らず、グレースケールで描くような。

最初のころは、空気遠近法とか影の描き方を知らなかったせいで、遠くの木も近くの茂みも、ぜんぶ同じ緑で塗ってしまっていました。葉っぱなら緑、っていう先入観で色を塗ってしまう。でも、同じリンゴでも、近くにあるか遠くにあるか、日が当たっているか影になっているかなどでぜんぜん色が変わってきて、状況に応じて色を変えればいいとわかったのが第一歩。

でも、遠近法や光源を理解して、頑張って色を塗っても、なんだか普通の絵になっちゃって、見栄えが悪いんですよ。それもそのはず、結局それってリアルな色使いをするってことなので、ふだん見ているものに近づくだけで、現実の色合いに忠実に描いても、模写以上にはなれなかった。

そんなときに、まったく現実と違う色合いでもいいじゃない、と気づいて、いちばん見栄えがして、しかも色選びのセンスがなくても配色が決まっている虹色を活用しだしたのが、色塗りが楽しくなったきっかけでした。初めて虹色を使って転機になったのは三年前のこの絵ですね。

ねぇ、色が聞こえるよ♪ Hey,Hear Colors!
虹色の音色でフルートを吹いています

その後、虹色の絵ばっかり描いていましたが、最近、それほど虹色を使わなくなったのは、やっと学生時代の「色を塗ったら劣化する」というジンクスから解放されたということなのかな、と思います。虹色に頼らなくても、自分で納得のいく色使いをそこそこできるようになったのかもしれない。

それよか、あんまり人目を気にしなくなったせいで、上手いとか下手だとか にとらわれなくなって、自分の好きなように絵を描く楽しみを覚えたことが大きいのかも。

どっちにしても、わたしにとって虹色の配色ってそれほど大事なものだったので、あんまり積極的に使わなくなった今でも、こうして虹色を織り込んだ絵を描くと初心に帰ってほっとする気がします。

ここのところ、それほど枚数を描けてるわけではないですが、悩みに悩んでいた数ヶ月前よりよっぽど気楽に楽しく描けています。静かなスランプは抜け出したみたいでよかった。好きな絵を描けるのはやっぱり幸せです。