静まり返った夜の森
マツの林を抜けた先ぼくらだけが知っている
きらめくウールの大海原今日はまんまるお月さま
まぶしい笑顔で照らしてるふんわり積もった雪の上
取りかじいっぱいどこまでも
スノーシューで雪原を歩く
満月の夜にスノーシューで雪原を歩いているところを描きました。
去年の冬、満月の夜のスノーシューイングのツアーに参加させてもらったのが始まり。とても幻想的で楽しかったので、今年も友だちを誘って自分たちで何度も行ってみました。(写真は1月と2月の日記参照)
夏場は公園や野原だった場所が、冬は大雪原に早変わり。どこまでも広い道北の大地ならではのファンタジックな光景が、家のすぐそばで楽しめます。
大好きな風景なので、ぜひ絵に描きたいと思いましたが、今回は模写ではありません。夜ってあまりうまく写真が撮れないから、模写できるほどいい構図の写真が1枚もなかったもので。
この絵は、空、雲、マツ、雪原の4つの要素だけで構成されているシンプルな図なので、すぐ完成するとたかをくくっていました。
ところが、模写せずに大自然の風景を描く、というのはなかなか難しく、かなり苦労しました。特に雲の表情を自然に描くのが難しく、何日か格闘し続けました。
まだ納得がいっていない出来なんですが、悩むのに疲れたので、これで完成にしておきます。たぶん描き始めたのは2週間くらい前だったと思う。遅々として進まなかった。
ところで、ネコが雪に沈んでいますが、雪原ではしばしば、こんな一本道の足跡を見かけます。
体重がそこそこあるキツネやタヌキは、雪がふわふわな日は体が沈んで腹をすった跡ができます。何も知らないころはヘビの跡?と思って地元の人に笑われてしまいました。
あれ? ということはこのネコも…。きっとおやつのカリカリの食べすぎですね。
道北は今のところ平和だが…
北海道でコロナウイルスがはやってて、心配してくださっている方もいるかもしれませんが、今のところ道北は大丈夫です。
北海道は15都府県が入る大きさなので、札幌で感染者が急増していても、辺境の道北からすれば2つか3つ向こうの県のようなイメージです。詳しい近況は日記を参照。
今回の騒動で怖いのは、病気そのものよりも、人間の反応だと思っています。ストレスを抱えて追い詰められた人たちが、いつもと違う行動に出て、社会が混乱するのを危ぶんでいます。
その点、道北は観光空白地帯と言われるほど誰も来ないし、日本全国で最も人口密度が低い地域だし、食糧や水は自給自足できるし、外出自粛令が出ても、家のまわりの自然でリラックスできるし、かなり恵まれていると思っています。
もし感染したとしても、一応、道北の中心都市である名寄で治療はできるようです。もっとも、感染者が増えたら、病床が足りなくなるのは目に見えているので、かからないよう気をつけるに越したことはありません。
これから4月、5月にかけて、日本中、世界中で混乱が広がっていくと思いますが、世の中のパニックに乗ぜられず、いつもどおり絵を描いたり、自然観察したりしながら過ごすつもりです。
「全ての雲には銀の裏地がついている」というミルトンの言葉のように、悪い状況でも、自分の視点次第で印象は変わります。
この機会に読書したり、趣味に励んだり、疎遠になっていた家族や友人と連絡をとったりするのもいいと思います。今の状況の良い面を見つけて、楽しめることを探していきたいですね。
これを読んでくださっている方々の地域でも、不安が広がっているかもしれません。皆さんも、どうか体調気をつけて、ストレスを貯め込みすぎないようにお過ごしください。