北海道に来て半年で出会った野生動物たち。普段の暮らしの中の写真とともに。

北海道に引っ越してきて半年。秋の紅葉した山々に始まり、一面の銀世界の深雪の冬、そして彩り豊かな春と、それぞれの季節を経験してきました。

大自然のど真ん中の町に住んでいるので、ノラ猫レベルで野生動物をよく見かけます。

地元の人にとってはいつもの光景。でも都会から引っ越してきたわたしにとっては、初めて見る野生動物。動物園で見るオリの中のライオンより、大雪原を走り回っている野生のウサギのほうが心躍ります。

この記事の写真は、普段の生活圏内で見た動物たちばかりです。果敢に森の中に入っていけば、もっと多様な動植物が見られるはず。だけどヒグマが怖いし、アウトドア知識も全然ないから今は無理。

「プロの写真家が撮るような北海道の動物の素顔!!」みたいな高尚な内容じゃなくて、「道北で普通に暮らしてるだけで見かける動物たち」についての記事です。都会から引っ越してきた人はこんなちょっとした自然にも感動しちゃうんだ、と思って見ていただければなと(笑)。

おもに写真を載せていますが、動画もいくつか撮ったので記事末にプレイリストとしてまとめておきます。

エゾシカ

北海道といえばシカ。ここ道北ではエゾシカは、よく見かける動物です。そして、クマよりも危険だとされている。

というのは、自動車にぶつかることが多いから。「野生動物注意!」のシカの看板でおなじみです。シカは何も悪くなくて、自動車を乗り回している人間のせいで起こっている問題なんですけれどね。

わたしの知り合いの中にも、シカとの接触事故を起こした人がそこそこいます。一匹見かけてやりすごしても、後続のシカに衝突したという人も多い。効果のほどはわからないけれど、鹿笛という鹿よけ機器を車に取り付けている人もいます。

そんなエゾシカは、雪が深く積もった冬場にはあまり見かけません。でも、写真はたまたま、一面に雪が積もった畑にいたエゾシカを見つけたときのもの。

2019/1/28撮影

このときは一頭だけ、真っ白な畑のど真ん中にいました。大雪原に一頭のシカ、というシチュエーションの美しさといったら。

北海道の田園地帯は、冬になると、すべてが雪で覆われるので、大雪原に早変わりします。本州でも穀倉地帯はありますが、延々と白い平坦な雪景色が続くのは北海道ならではじゃないでしょうか。

ただのシカなら、それこそどこの動物園でも見かける存在。だけど、この大自然の背景の中にたたずむ一頭のシカは、これまで見たどんなシカより、はるかに優雅に思えました。

変わってこちらは、春になってから、車に乗っているときに見かけたシカの群れ。道路脇の牧草地で群れになっていました。走っている車の窓から撮ったので、ちょっとぼけてしまいましたね。

2019/05/17撮影

エゾユキウサギ

エゾユキウサギも、ここではよく見かける動物のひとつ。野うさぎなんて、これまでの人生で一度も見たことがありませんでしたが、道北に引っ越してきてけっこう見かけるようになりました。

冬のうちは、ちょっと公園の中や川のそばに行くだけで、こんな三角形の足跡をよくみかけます。

2019/2/19撮影

これがウサギの足跡だと知るまでは、なんだろう?ってとても不思議でした。冬の雪原は、さまざまな動物の足跡が見られますが、どれも独特で、おもしろい形をしています。

初めて野生のエゾユキウサギを見かけたのは、真夜中に橋を歩いていて、河川敷を見下ろしたときでした。雪原に白い塊がぽつり、よく見てみるとウサギで、とても興奮しました。

2019/2/25撮影

橋の上からそろりそろりと近づいてみましたが、警戒心が強く、かなり距離が離れているのに逃げてしまいました。このときは動画も撮ったので、記事末の動画集に入れてあります。

この出来事のあと、夜中に川のそばを歩いたり自転車で走ったりしていると、たまにウサギを見かけるようになりました。

ちょっとでもこちらの気配を察知すると、「脱兎のごとく」逃げます。川の浅いところに飛び込んで、バシャバシャと水しぶきを上げながら。

こちらが気づいていなくても、向こうが気づけば逃げるので、夜道で突然、バシャーンと水しぶきの音が響いたりして、かなりびっくりします。不意を突かれると心臓に悪い(笑)

春になってからは、もっと頻繁に、昼間でも公園の中や山の斜面などで、野うさぎを見かけるようになりました。せっせと地面の草をはんでいて、冬に比べてそんなに勢いよく逃げません。

2019/4/28撮影

白かった体毛が、夏毛に生え変わっています。こうして冬毛と夏毛の両方の写真を載せてみると、どちらもそれぞれの季節に、見事に保護色として機能していることがわかりますよね。

2019/5/8撮影

このときも動画を撮ったので、記事末の動画集に入れておきますね。

こちらに引っ越して、野うさぎを見かけるようになって初めて実感が湧いたのは、子どものころ学校で教えられた「故郷」の、「兎追いしかの山」という歌詞。

2019/5/13撮影

近づくと逃げていくけれど、途中で立ち止まるから、わざと追いかけたりする(笑) まさに「兎追いしかの山」。

これに限らず、童謡「夏の思い出」の「水芭蕉の花が、咲いている」のような歌詞も、引っ越してきてやっと意味がわかりました。

このあたりでも、道端の渓流沿いに、ミズバショウの群生地がところどころあるからです。近づいて見ると大きさにびっくり。

2019/05/11撮影

都会育ちだと、ウサギなんてペットショップや動物園でしか見ないし、ミズバショウも観光地や植物園のなかだけ。

でも、まだ自然豊かだったころは、こんなに身近な存在だったんだ、と気づきました。子どものころに野うさぎを追いかけて、ミズバショウの花をを愛でた思い出がある人も多かったから、こんな童謡が人気になったんでしょう。

わたしは音楽の授業で、昔の童謡を歌うのが嫌いでした。歌っても実感が湧かないからです。

それよりも現代のシンガーソングライターの歌とか、アニメの歌のほうがよっぽど実感が湧いて、歌ってて楽しかった。きっとそういう人は多いと思います。

こんなに環境が変わって、自然が破壊されているから、野うさぎを追ったり、ミズバショウの花を見たりする子どもはほとんどいない。

それなのに、そうした原体験抜きで、その感動を歌った曲を練習させるというのは、どこかおかしいと思います。実感の伴わない音楽を子どもに教えて、何の価値があるんでしょう。そうした体験ができる場所こそがまず必要なのに。

キタキツネ

キタキツネは、引っ越す前、最初にこの町を夏に訪れたときに、宿泊場所の窓の外を、キツネが野良猫みたいに悠々と歩いているのを見かけました

何も知らない都会人のわたしは感動して興奮しましたが、現地の人たちからすれば、ただの残飯あさりしている野良ぎつねだと言われてちょっとがっかり(笑)

冬になってからは、足跡しか見かけなくなりました。町の中でも足跡を見るので、いることはいたんでしょうが、わたしと生活時間が交わらなかったんですね。

タヌキは相撲取りの歩き方みたいに足跡が左右に離れますが、キツネはモデルさんの歩き方みたいに足跡がほぼ一直線になります。

2019/2/19撮影

2019/2/21撮影

しかし、雪が深い場合、雪に沈み込んでおなかが雪に擦れてしまうことがあります。すると、まるでヘビが貼ったような一直線の足跡になる。最初に見かけたときは、これも正体不明で不思議でした。

2019/1/4撮影

雪解けしてからは、もっとも頻繁に見かける動物になりました。自動車で走っているとよく道端に現れます。

2019/4/27撮影

有無を言わさず道路を横断するシカと違って、キツネはなかなか賢い。車のそばに出没しますが、轢かれてしまうようなことはほとんどない。目的は、ドライバーから何か食べ物をもらうことのよう。

山の中の駐車場に車を停めて休んでいると、すぐそばにまで近づいてきて、怖かったりもします。わたしは野生動物にエサはやりませんが、中には食べ物をあげる人もいて、味をしめてしまってているんでしょうね…。

2019/5/13撮影

キタキツネも、夏毛と冬毛の変化があって、冬に近づくともふもふになるのに対し、夏頃になると、毛が短く、貧相で痩せたように見えるそうです(笑)

下の写真はとても広い北海道の空の夕焼けをバックに撮ったキタキツネ。

2019/4/27撮影

どこにいるかわかりますか? 真ん中のあたりにいる豆粒みたいなのがそうです。ちょっと逆光でわかりにくいですね。

それにしても、北海道に越してきて、毎日空模様に感動しています。高層ビルがないから、空がワイドに広がっている、というのもありますが、汚染が少ないから、大気も澄んでいるんだと思います。

夕焼けはもちろんきれいですが、曇り空の日でも、とてつもなくダイナミックにうねる雲の層に目を奪われますし、けぶる雲にかすみがかった遠くの山稜が、まるで仙人でも住んでいそうなほど神秘的だったりします。

こちらの雨は、いまの都会みたいにスコールで土砂降りになることは少ないです。しとしとと降る雨が多いので、雨の日でもちょっとジャンパーを羽織って自転車で走るのも気持ちよかったりします。雨の日ならではの霞んだ風景に出会えます。

タヌキ

タヌキは写真には撮れませんでしたが、たまに車の前を横切ります。ちょっとどんくさいところがあって反応が鈍いから、轢かれてしまうことも多いらしい。もちろん悪いのは人間側ですけどね…。

わたしは免許取り立てなこともあって、制限速度は厳守するよう気をつけてきましたが、動物との接触事故を起こすのは、おもにスピード出しすぎな人たちだと聞きます。

このあたりでは制限速度より20キロ以上もオーバーして走る人がほとんど。制限速度で走っていると後ろが渋滞していきます。

でもこうした野生動物を見るたびに、初心者マークを外した後も、制限速度は守って、野生動物に迷惑をかけないようにしたいなと思います。

後ろから飛ばしてくる車のスピードに合わせるのではなく、うまく追い抜かせる技術のほうを身に着けて、自分はゆっくり走りたい。

タヌキとは別に、最近、この地方では、ペットとして飼われていたのが捨てられて野生化したアライグマが問題になっているのだとか。農家のビニールハウスの中に入り込んで、ぜんぶ荒らしてしまうそうです。

まだまだ大自然が残っている道北でも、人間のせいで、動物と人間との関わりが崩れかけていることが悲しいですね。

オジロワシ

昼間からよく空を滑空しているのを見かけるワシやトビ。

羽ばたいて飛んでいることが多いカラスなどと違って、まるでグライダーのように翼を広げて、いかにも優雅に旋回しています。上昇気流に載って獲物を探しているのかな。

2019/1/4撮影

2019/4/20撮影

空を飛んでいる姿はよく見かけるけれど、地上に降りている姿はあまり見ません。でも山のほうに行くと、何羽ものワシが固まって、木々の枝に止まっているのを見かけることがあります。

2019/1/2撮影

このときは、急いで写真を撮ろうと車を降り、カメラを構えて数枚撮りましたが、思わず手が滑ってあらぬ方向をパシャリ。

ミスショット、のはずでしたが、なんと偶然にも、オジロワシが飛び立つ最高の瞬間が写真に写っていました。なんというラッキー! (さすがにミスショットだっただけあって顔はぶれてますが)

2019/1/2撮影

もうひとつ、こちらの写真は、以前に記事に書いた、紋別港に遊びに行ったときに見たオジロワシ。思いっきり人間の生活圏内にいますよね。

2019/2/20撮影

たぶん、ちょっと山の中にドライブにでも行ったら、オジロワシはけっこう頻繁に見かける鳥なんでしょう。

このあたりにはオジロワシだけでなくオオワシもいるらしいです。さすがにあまり山奥までは行ってないからか、まだ見かけていないです。

わたしはまだ免許取り立てなので、大きな国道とか、町周辺の農道くらいしか運転してないので、山のほうに行くのはもう少し先かな。

オオワシを見た人によると、遠目に見たら、人間がコートを着て立っているかに見えるほどの巨躯らしい。一度見てみたいものですね。

オオジシギ

道北に移住する前に、何度かこの町に下見にきましたが、そのときから聞こえていた謎の音がありました。

夜中に真っ暗な野原に行くと、「シュイー、シューイ、シュ、シュ、シュ、 バボボボボボボボボ↑」 みたいな声がする。何かの動物の鳴き声のような、でも人工的な旋回音みたいな、非常に独特な音が繰り返し聞こえます。

「シューイ」の部分はネズミとか哺乳類っぽいような鳴き声で普通なんですが、そのあとの「バボボボボボボボボ↑」の部分が、迫ってくる戦闘機みたいな音で、非常におっかない。

真っ暗な野原でそれを聞くと、自動車が迫ってくるときの音みたいに、音の源が猛スピードで近づいてくるんですよね。自動車が迫ってくる音がしたら、誰でもとっさに避けようとしますが、この得体の知れない迫ってくる音も同じ。何かが自分を狙って飛んできているような恐怖に駆られて、最初のころは思わず頭を覆ったりしていました。

引っ越してからすぐに冬になったのでこの音は聞こえなくなり、すっかり忘れていました。でも、春になるとまた現れた。今度こそ正体を知りたくて、何の動物かさえわかってなかったので「北海道 奇妙な鳴き声」で検索してみました。

そうしたら、こんな大ざっぱな検索ワードなのに、ドンピシャで情報がたくさん見つかりました。同じことを謎に思っている人が大勢いたんですね。奇妙な鳴き声の正体は「オオジシギ」という鳥でした。

地面に降りて歩いているときのオオジシギはこんな感じ。

2019/06/13撮影

オオジシギは、別名「雷シギ」とも呼ばれていて、あの「バボボボボボボボボ↑」は特徴的なダイブのときの羽音だったそうです。戦闘機みたいな人工的な旋回音、というのはあながち間違っていなかった。

だいたい、早朝と夕方以降に雷ダイブをして求愛行動をするらしい。しかし、わたしは朝が弱いので、もっぱら夕方から夜にかけてばかり鳴き声を聞いていました。だから、姿が見えず、鳥であるかどうかさえわからなかったんですよね。

正体を知ってから、夕方のまだ明るめの時間帯に、姿を見てみることにしました。家のすぐ真上でもあの特徴的な羽音が聞こえるので、よーく空を見上げてみたら、確かに鳥が飛んでいます!

しかし、カラスなど他の鳥と違って、あまりに高い上空を飛んでいるので、ほぼ豆粒みたいな大きさ。わたしのスマホやカメラでは写真にはうまく撮れませんでした。

その代わり、その特徴的な鳴き声と羽音はしっかり録音したので、記事末のプレイリストからぜひ聞いてみてください。

だけど、たとえ録音しても立体音響では聞けないから、あの羽音が迫ってくるときに感じる怖さは再現できないですね…。

正体がわかってから、地元の人にこの話をしてみたら、「あら、あの鳥、そんな名前だったの! ツブヤキドリって勝手に名前をつけてたわ。子どものころ怖かったわねぇ」と言っていました。やっぱり地元の人でも、最初は怖いんですね、あの羽音(笑)

このオオジシギは、今でこそ北海道以外ではあまり見かけない準絶滅危惧種ですが、もともとは本州にもいたそうです。

それを知って、ふと昔の記憶がよみがえってきた。実はわたし、子どものころ関西にマンションに住んでいて、そのときオオジシギの羽音を聞いたことがあったんですよ!

小学生くらいのことだったかな? 夜、お風呂に入っていると、窓の外で奇妙な人工音みたいなのが、ぐわわわわ、と迫ってきたり、遠ざかったりして心底怖い思いをしたことがありました。

わたしは当時から心霊現象とか超常現象を信じない子どもでした。でも、あの体験はどうやっても説明できなかった。大人になってからは、一種の幻聴などの解離現象だったのではないかと思ってました。

ところが、このオオジシギのことを知ってつながった。あの当時は、関西でも、夜になるとオリオン座がはっきり見えるほど自然が残っていました。ならオオジシギがいてもおかしくはない。

確かにあの、迫ってきたり、遠ざかったりを繰り返す、半機械的な音は、オオジシギらしい音だったなぁと今になって思います。

珍しい体験をしたとき、超常現象とか心霊現象だとか言って安易な理由づけをしてしまうのはもったいない。物事にはなんでも理由があるものです。

ハクチョウ

道北に引っ越して来る前は、ハクチョウとは、湖で優雅に泳いでいる生き物だと思っていました。

よく知られた有名なエピソードに、あの巨人の星の中で「優雅に浮かぶ白鳥は、…その水中にかくれた足で 絶え間なく水をかいている」なんていうセリフがあったという話があります。

本当はそうではないらしいのだけど。それもまたハクチョウは湖を優雅に泳いでいるというイメージありきのエピソード。

だけど、そんな話を広める人も、信じる人も、嘘だとわかって驚く人も、みんな、本物のハクチョウの日常を見たことなんてないに違いない。

だって、ここ道北にいるハクチョウは、どろんこになって水田で泳ぎ…

2019/4/18撮影

畑を土足でうろうろして、真っ黒になりながら、虫?やら何やらをついばむ生き物なのだから!

2019/4/26撮影

2019/4/26撮影

調べてみたところでは、ハクチョウは、基本的には植物食ですが、栄養源として水生の幼虫とかも食べるみたいですね。このあたりのハクチョウが畑でいったい何を一心不乱に食べていたのかは知りませんが、よっぽど美味しいんでしょうか。

たくさん畑はあるのに、一部の畑だけが大盛況なのもなぜだろう。行列のできるレストランのハクチョウ版があるのかもしれません。毎日必ず同じ畑にいるわけでもなく、違う畑で見かけたりもする。ハクチョウたちの行きつけのレストランは複数あるのかもしれない。

ともかく、ハクチョウがどろんこになって畑でエサをついばんでいる姿を見たからには、「優雅に浮かぶ白鳥は、水中にかくれた足で 絶え間なく水をかいている!」 なんて、もっともらしいことを語るより、「優雅に泳ぐハクチョウも、ふだんは泥だらけで畑でエサをあさっている!」と言うべきでしょう。

尊敬される偉人だって、華やかなアイドルだって、日常生活では普通の人であり、みんなと同じようにひたむきに暮らしていることを物語る格言として。

まだまだ見知らぬ動物たちがたくさん

北海道に引っ越してきてから半年のうちに見かけた代表的な動物としては、こんなものでしょうか。

これ以外にも、もちろん、さまざまな種類の動植物を見かけます。ちょっと森のそばに行くだけで、名前も知らない鳥たちの鳴き声のオーケストラが聞こえます。

たとえば、この鳥はアトリ科のウソというらしい。

2019/3/30撮影

こちらは巣箱にエサを食べに来たヤマガラかな?

2019/3/14撮影

もっと鳴き声を聞き分けられるようになり、姿が見分けられるようになれば楽しいだろうな、と常々思います。

春になるとさまざまな種類の虫も見かけるようになりました。とりわけ目立つのはチョウの仲間。

たとえばこのチョウはエゾヒメギフチョウ。環境保護の象徴にもなっているのだとか。

2019/5/13撮影

これは…たぶんヒオドシチョウ?エルタテハ?

2019/4/29撮影

こちらはクジャクチョウという名だと知りました。

2019/5/13撮影

チョウというとアゲハチョウ、モンシロチョウ、アオスジアゲハあたりしか知らなかった都会育ちのわたしには、まだ未知なる世界です。まずは生き物を見つけられる目を養うこと、それからしっかり調べて名前を知ること、ですね。

それに、ヒグマはまだ目撃すらしていません(笑) 見てみたいような、見てみたくないような…。さすがに森で歩いていてばったり出くわすことだけは避けたいけれど、遠まきなら見てみたい思いがあります。

クマにあったらどうするか: アイヌ民族最後の狩人 姉崎等 (ちくま文庫) という本を読んでいて、とても面白いし、勉強になります。でも、一生かかってもこれほどのレベルには達せないなと思わせられます。自然界と一体になって、動植物を深く理解してきたこの著者みたいなレベルには。

それでも、道北に引っ越してきてよかったことのひとつは、こうした野生動物や虫たちを、とても身近に観察できることです。もちろん、危険もあるので注意しながらですが、多様な生き物たちが身の回りにいる暮らしはわくわくします。

これからも、探検する心、発見する喜びを忘れず、身近な動植物に目ざとくありたいです。

動画のプレイリスト

投稿日2019.05.22